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第一生命、スマホアプリの基盤としてMicrosoft AzureのPaaSを追加採用

 日本マイクロソフト株式会社は6日、Microsoft Azureを基盤として稼働する第一生命保険株式会社(以下、第一生命)のアプリにおいて、AzureのPaaSサービスが新たに採用されたと発表した。

 第一生命では、より多くの顧客が「健やかに生きる、幸せになる」ことをサポートする「“健康第一”プロモート」を進めており、その一環として、2017年3月には、Azureをシステム基盤として利用したスマートフォンアプリ「健康第一」を無料公開している。

 今回はその機能強化にあたって、Azureの3つのPaaSサービスをさらに採用した。

 そのうち、Apache Hadoopクラウドサービスである「HDInsight」は、ユーザーのアプリ上での行動など、アプリケーションを通して得られたビッグデータを分析するための基盤として採用されたという。

 また、アプリのユーザーに対し、健康増進につながる動画コンテンツをスムーズに配信する仕組みとして、ビデオストリーミングサービス「Media Services」を利用。さらに、今後のユーザーや提供コンテンツの増加に備え、従来はSQL Serviceで管理していたコンテンツ情報などをキャッシュクラウドサーヒス「Redis Cache」へ変更することで、アプリのレスポンスタイム、スケーラビリティをタイムリーに改善しているとのこと。

 第一生命はこれらのPaaSを採用することで、アプリの開発期間短縮、および開発コストの削減を実現。さらに、アプリ利用ユーザーの増加に対応できる拡張性を持つバックエンドサービスの提供、さらにはビッグデータの分析基盤の構築を可能にしたとしている。

 なおシステム構築にあたっては、日本マイクロソフト エンタープライズサービスサービス部門の専任コンサルタントが引き続きプロジェクトに参画し、アーキテクチャや利用技術検討、およびプロジェクトレビューを実施して、システムの品質向上とコスト最適化を支援したとしている。