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ネットワーク分離環境でより使いやすく、ソリトンのセキュアブラウザ製品が機能強化

 株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は8日、セキュアブラウザ「Soliton SecureBrowser Windows版」(以下、SecureBrowser)の新版を同日より出荷開始すると発表した。

 SecureBrowserは、さまざまなセキュリティ機能を備えたWebブラウザソフトウェア。シンクライアントのように、端末にデータを残さず、安全にグループウェアやWebメール、その他のWebシステムを利用できるという。

 またSecureBrowserでWeb通信を行う際は、必ず専用のゲートウェイ「Soliton SecureGateway」を経由する仕組みになっており、社内のセキュリティポリシーを提供した上で、社内・社外のサイトへ接続させることが可能だ。

 近年では、自治体などをはじめとするさまざまな団体、あるいは企業において、業務ネットワークに接続する環境(業務ネットワーク)とインターネット接続用の環境を分離する「ネットワーク分離」環境の導入が増えており、インターネット接続用のWebブラウザとしてSecureBrowserを導入するケースも増えているという。

 この場合、インターネットからダウンロードしたファイルはSecureBrowserの安全領域にダウンロードされ、セキュリティは確保されるが、業務ネットワークへのファイル持ち込みに手間がかかる点などが課題になっていた。

 今回の機能強化ではこれを改善するため、ソリトンのファイル転送製品「FileZen」との連携を行っており、SecureBrowser上でダウンロードしたファイルを、ワンタッチでFileZenへアップロードできるようにしている。

 また、ユーザーが日常の業務で利用しているInternet ExplorerやMicrosoft Edgeのブックマークをエクスポートし、SecureBrowserの個人ブックマークにインポートする機能も搭載。さらに、アプリの規定ブラウザとしてSecureBrowserを設定可能としている。

 このほか、ログインフォームがあるWebサイトへのログイン認証情報(ID/パスワード)を保存できるようになり、利便性が向上しているとのこと。

 参考価格は、Soliton SecureBrowserが100ユーザーモデルで100万円から。FileZenが188万円から。