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ソリトン、モバイルアクセスゲートウェイや認証サーバーの仮想アプライアンス版

セキュアなモバイルソリューションとして拡販目指す

 株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は5日、自社のアプライアンスサーバー3製品をVMware対応の仮想アプライアンス化すると発表した。モバイルアクセスゲートウェイ「Soliton SecureGateway」、電子証明書対応認証サーバー「NetAttest EPS」、電子証明書配付対応MDM(モバイルデバイス管理)サーバー「NetAttest EPS-ap」の3つで、いずれも12月1日より販売開始する。

 「Soliton SecureGateway」は、キャッシュを残さない無償のセキュアブラウザ「Soliton SecureBrowser」とともに利用するモバイルアクセス用ゲートウェイサーバー。一般的なVPNと異なり、Google AppsやOffice 365などのクラウドサービス、あるいは社内システムなど、管理者が指定するWebシステムにのみ限定してアクセスを許可できる。クライアント端末はiOS/Android版だけではなく、Windows/Mac版も提供しているため、スマートデバイスに限定しないモバイル環境を提供可能という。

 2つ目の「NetAttest EPS」は、電子証明書やワンタイムパスワードによる認証を1台で提供できる製品。「Soliton SecureGateway」やさまざまなVPNゲートウェイ、無線LANアクセスポイントなどとの連携に対応している。

 3つ目の「NetAttest EPS-ap」は、「NetAttest EPS」の認証局と連携し、電子証明書を端末へインポートする製品。無線LANやVPNの接続などにおいて、各種設定やセキュリティポリシーを一括適用できるほか、MDM機能により、管理端末に対してリモートからの端末ロックやデータ消去を行える。

 価格はいずれも物理アプライアンスと同一とのことで、「Soliton SecureGateway」が220万円(税別)から、「NetAttest EPS」の中規模版が89万円(税別)から、「NetAttest EPS-ap」の中規模版が50万円(税別)から。

 なおソリトンでは、これら3つの仮想アプライアンスを利用することで、Webベースの安全なモバイル環境を仮想サーバーで構築できるとしており、セキュアなモバイルソリューションとして販売したい考え。特に、スマートデバイスを本格導入する企業、BYODを実施する企業、BCP対策を検討する企業をターゲットとして拡販を図るとしている。

石井 一志