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ソリトン、社外からの「Box」の利用を経路制御と端末認証で制限する情報漏えい対策ソリューション

 株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は10日、米Boxと共同で、ファイル共有・コラボレーションプラットフォーム「Box」の情報漏えい対策ソリューションをサービス化し、提供を開始した。

 ソリューションは、ソリトンのウェブアクセスに特化したリモートアクセス製品・サービス「Soliton SecureBrowser」と、Boxが有するアクセス制御機能を連携させ、アクセス経路に応じた「Box」の利用制限、デバイス認証、セキュアなドキュメント閲覧のセキュリティ機能を提供する。

 アクセス経路に応じたBoxの利用制限では、社外からのBox利用を閲覧のみに限定することを可能にする。Boxを利用する際には、セキュアブラウザーアプリ「Soliton SecureBrowser」を使用してBoxにアクセスする形となり、セキュアブラウザーは専用ゲートウェイを介してBoxに接続される。同時に、Boxの接続元IPアドレス制御機能を用いて、社外での標準ブラウザーやBoxアプリからの利用は禁止する。セキュアブラウザーではBoxのウェブ閲覧のみ許可され、データのダウンロードはできない。ブラウザのキャッシュデータは自動消去されるため、端末紛失による情報漏えいを未然に防ぐことができる。

 デバイス認証の機能も提供し、電子証明書による強固なデバイス認証により、不正端末からのBox利用をブロックする。通常ブラウザーでは専用ゲートウェイを経由しないため、Boxにアクセスはできず、社外からのBox利用をセキュアブラウザーに一本化する。

 セキュアブラウザーではBoxのウェブドキュメントプレビュー機能が利用でき、セキュアブラウザー内に搭載した独自ドキュメントビュアーにより、パスワード付Officeファイルの閲覧やZipファイルの解凍・閲覧が可能。セキュアブラウザー内のドキュメントビュアーで表示されたファイルは自動で消去される。

 Soliton SecureBrowserサービス(クラウドサービス)の提供価格は、初期費用が10万円から、100ユーザー込みの月額基本費用が3万円から。追加10ユーザーの月額費用は3000円。Soliton SecureGateway(アプライアンス製品)の提供価格は、本体が100万円から(100ユーザー無期限使用権、初年度センドバック保守込み)。

三柳 英樹