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富士通FIP、安全性情報の収集を支援する製薬企業向けクラウドサービス「Colle-Spo」

 富士通エフ・アイ・ピー株式会社(以下、富士通FIP)は26日、製薬企業に向けて、医薬品の副作用や感染症などの情報(安全性情報)を収集するSaaS型ソリューション「FUJITSU ライフサイエンスソリューション tsClinical Colle-Spo(ティーエスクリニカル コレスポ)」(以下、Colle-Spo)を提供すると発表した。

 「Colle-Spo」は、安全性情報にかかわる医師へのヒアリング、紙の連絡票の記入・収集など、製薬企業が行う一連の安全性情報収集業務を電子化するサービス。PCやタブレット端末(iPad/Windows)からインターネット経由で直接データを入力できるため、従来は紙で安全性情報の収集・提供を行っていた製薬企業の医薬情報担当者(MR)の作業負荷が軽減されるという。また、臨床検査値データや画像ファイルなどを電子ファイルのまま添付することも可能とのこと。

 入力したデータは原本としてクラウド上で一元管理され、進ちょく状況の確認や期限の管理を行える。これにより、紙運用により発生する可能性がある、紛失などのリスクを軽減するとした。加えて、情報収集の進ちょくを管理する各種機能により、状況確認や期限管理が可能となり、対応漏れや対応遅れを防止する。

 このほか、入力した症例情報は業界標準の連携フォーマットであるE2B(R3)形式のICSRファイルでダウンロードできるようにしており、富士通FIPの「FUJITSU ライフサイエンスソリューション tsClinical パーシヴAce/PV」(以下、パーシヴAce/PV)をはじめとする安全性情報管理システムに取り込み、データ連携を行えるとのことだ。

 なお、データは、ISO/IEC27001やISO22301などの各種国際認証を満たした富士通のデータセンターで運用されるので、高度なセキュリティ対策と事業継続対策により、安心・安全なデータ保管と業務継続性を実現するとしている。

 価格(税別)は、初期費用が600万円から、月額費用が40万円から。富士通FIPでは、2019年度に10社、3年間で30社への導入を目標としている。