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DNP、国際イベントの開催時のサイバー攻撃などを想定したセキュリティ担当者の養成コースを実施

 大日本印刷株式会社(以下、DNP)と、DNPのグループ会社でサイバー攻撃対策要員を訓練、養成する株式会社サイバーナレッジアカデミー(CKA)は18日、国際イベントの開催時に想定されるサイバー攻撃や世界的に流行したランサムウェアに対する実践的な訓練を行う「サイバー・インシデントレスポンス・マネジメントコース(CIRMコース) 実践演習Ⅲ」を8月に実施すると発表した。

 同コースは、2017年6月から提供してきた「CIRMコース 実践演習Ⅰ・Ⅱ」に続き、重要な社会的基盤を担う企業や官公庁のセキュリティ担当者の応用力を養成するコース。

 DNPでは、サイバー対策要員の育成に向け、イスラエルのIAI(イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ)の訓練システム「TAME Range」を導入し、サイバーセキュリティ担当者を集中的に訓練・養成するCKAを2016年3月に開講。複雑化・高度化するサイバー攻撃に必要な対策や判断力、連携スキルなどを修得する体験型実践演習コースを提供し、情報通信、航空・電力などの幅広い業界や官公庁から、これまでに800人を超えるセキュリティ担当者が受講しているという。

 今回、これまでに受講した企業・団体から、最新のサイバー攻撃のトレンドに対応した実践的な訓練を行いたいという強い要望を受け、「CIRMコース 実践演習Ⅲ」を実施する。

 CIRMコース 実践演習Ⅲでは、大規模な国際イベントの開催時に想定されるサイバー攻撃に対し、「調査」から「原因の特定」、「対処」まで自ら考える訓練を実施し、現在主流のサイバー攻撃に対応できる力を養う。世界的に流行した、システムへのアクセスを制限するランサムウェアによるサイバー攻撃や、複数のコンピューターから膨大な処理要求を出してサービスを停止させる攻撃への対応シナリオで、年々変化するサイバー攻撃のトレンドに対処する実践的な訓練コースとなる。

 工場やインフラの操業停止などの大きな被害を発生させるランサムウェアなどによる攻撃に対し、その原因を適切に特定し、被害を抑える知識を演習による経験を通じ修得する。また、国際イベントや重要インフラに携わる幅広い関係者を対象に、基本的なセキュリティ知識を応用して解決できるよう、演習を行う。

 実施日は、8月22日、23日、29日、30日の4日間。場所は東京都品川区のDNP五反田ビル。受講料は1人55万円(税別)。対象者は、官公庁、システムインテグレーター、セキュリティベンダー、教育機関のほか、情報通信・金融・電力などの重要インフラ14業種などのセキュリティ担当者。