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浜松倉庫、物流テンプレート「LogiComp-WMS」とBI基盤「Qlik Sense」を採用
庫内情報のリアルタイムデータ取得と分析を実現
2019年7月9日 09:00
株式会社豊田自動織機ITソリューションズは8日、浜松倉庫株式会社が、豊田自動織機ITソリューションズの物流テンプレート「LogiComp-WMS」と、株式会社アシストが提供している米Qlik Technologiesのセルフサービス型BIプラットフォーム「Qlik Sense」を、システム基盤として採用したと発表した。
総合物流企業の浜松倉庫では、「荷主・顧客のニーズに応じた高度なサービスをタイムリーに提供するためのITを活用した仕組みを再構築する」ことを目指し、抜本的なIT改革に着手している。
その中で、ITを活用した仕組みづくりとして、まずWMS(倉庫管理システム)の刷新を決定。倉庫内業務の見える化要件に必要なデータ収集ができることから、豊田自動織機ITソリューションズのLogiComp-WMSを採用した。さらに、全倉庫を無線LAN化しハンディターミナルを導入することで、これまでは人手や目視での対応によって発生していたミスをゼロにできたという。
加えて、従来は電話やFAXが主体だった顧客からの入出庫依頼をWebに統一し、データ入力作業を削減。Web化によって、在庫確認や入出庫状況をリアルタイムで確認できる環境が整備されたことにより、顧客からも高い評価を得られているとのこと。
一方で、LogiComp-WMSで取得したデータを荷主・顧客へ提供するBI基盤として、Qlik Senseを導入。あらゆるデータを一本化し、直感的な操作でデータ集計・分析を行えるようにした。
LogiComp-WMSで取得した出庫にかかる人手や時間など、庫内情報をQlik Senseで可視化し、社内の業務改善を促進。また、国土交通省で提唱された物流KPIに準じて、荷主・顧客に浜松倉庫の物流品質の高さを数値で伝えることができるようになったため、荷主・顧客への最適な提案が実行可能になったとのこと。
またQlik Senseを活用することで、LogiComp-WMSで内部資料に関する機能や帳票レイアウトを開発する必要がなくなり、導入・運用のトータルコストを削減できたとしている。