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Azureを利用したVDI環境を月額固定料金で――、SCSKが米WorkspotのクラウドVDIサービスを販売

 SCSK株式会社は8日、米Workspotと販売代理店契約を締結し、同社のVDIソリューション「Workspot Cloud VDI」を提供開始すると発表した。

 「Workspot Cloud VDI」は、仮想デスクトップ環境をMicrosoft Azure上に展開し、月額固定料金で提供するDaaS(Desktop as a Service)サービス。SCSKではすでに、従来型VDIの複雑に入り組んだアーキテクチャをクラウドサービスとして提供する「Workspot VDI」を2016年12月から国内販売してきたが、「Workspot Cloud VDI」を販売することにより、さらなる簡素化や柔軟性を求めるニーズなどに応えていくという。

 Workspot VDIでは、VDIを利用するにあたって必要となる管理コンポーネント(コントロールプレーン)とデータプレーンを分割。ロードバランサー、コネクションブローカー、データベース、Webポータル、プロビジョニングサービスなど、コントロールプレーンの部分をクラウドサービスとして提供し、WebベースのWorkspot管理コンソールを使って、仮想デスクトップを企業が保有する仮想サーバー上へ容易に展開できるようにしている。

 「Workspot Cloud VDI」は、こうした特徴を受け継ぎつつ、仮想デスクトップを含むデータプレーンもクラウド側から一括で提供し、月額固定のクラウドサービスとして利用できるようにした。数ユーザーからのスモールスタートにも対応し、Webスケールインフラのため、数万ユーザー規模までリニアに拡張していけるという。

 料金体系は、サブスクリプションメニューとして、Namedユーザーと同時ユーザーの2種類を用意するほか、利用されるリソース別に、一般業務PC向けでは「Business」「Premium」「Power」の3つがメニュー化されており、これらを組み合わせて月額料金を決定する仕組み。ワークステーション(GPU)で3次元CADなどのアプリケーションを利用したい場合に向け、「Workstation」メニューも利用可能としている。

 また通常、クラウド型VDIであるDaaSでは利用量に応じた従量課金となるケースが多いというが、「Workspot Cloud VDI」は固定料金で利用できるので、利用量増に伴うコスト増加を気にする必要がなく、予算化に伴うコスト試算も容易に行えるとしている。

 価格例は、「Business 128 - Named 2CPU/4GB RAM/64GB」の場合で月額1万1600円(税別)から。