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SCSK、米Workspotの仮想デスクトップソリューションを販売

簡素化された導入により、VDI環境の構築期間を短縮

 SCSK株式会社は22日、米Workspotと販売代理店契約を締結し、同社のVDIソリューション「Workspot VDI 2.0」の販売を同日より開始すると発表した。また、DaaSである「Workspot DaaS 2.0」も、2017年度中の販売開始を予定している。

 Workspot VDI 2.0/DaaS 2.0は、簡素化された導入が特徴のオールインワン型VDIソリューション。WebベースのWorkspot管理コンソールを使って、仮想デスクトップを企業が保有する仮想サーバー上(オンプレミスもしくはクラウド)に簡単に展開できるとのことで、従来は数週間から数カ月かかっていた数千ユーザー規模のVDI環境の構築期間を劇的に短縮できるという。

 コントロールプレーンとデータプレーンを分割することによって、ロードバランサー、コネクションブローカー、データベース、Webポータル、プロビジョニングサービスなど、オペレーションのフロントエンドとなる複雑なアーキテクチャをクラウドサービスとして提供する仕組み。これによって、仮想クライアントのシンプルな展開を実現するとした。

 なお、このクラウドサービスの基盤はAmazon Web Service(AWS)が提供する複数のアベイラビリティゾーンで稼働しており、万一AWSのデータセンターが被災したとしても、ほかのアベイラビリティゾーンからサービスを継続して提供できる。

 ユーザー管理などは既存のActive Directory(AD)との連携が可能。オンプレミス環境の仮想サーバー上に配置した場合、企業のデータはすべてオンプレミス環境に保存されるので、セキュリティ上の懸念はないという。

 規模面では、1ユーザーからのスモールスタートに対応し、数万ユーザー規模まで拡張できるスケーラビリティを備えているとのこと。

 クライアントはWindows、macOS、iOS、Androidに対応するほか、モバイルデバイス管理(MDM)機能を搭載し、モバイルデバイスの使用状況の把握やセキュリティポリシーの配布、万一デバイスを紛失した際のリモートスワイプ機能なども提供するとした。

 一方、DaaS版のWorkspot DaaS 2.0もこうした特徴を引き継いでいるほか、世界中のいかなるMicrosoft Azureリージョン上においてもVDIワークロードを実行できるとしている。