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ALSIのファイル自動暗号化ソフト、ノースグリッドの自社構築型オンラインストレージと連携

ネットワーク分離環境化での安全なファイル受け渡しに対応

 アルプス システム インテグレーション株式会社(以下、ALSI)は12日、ファイル自動暗号化ソフト「InterSafe FileProtection」と、株式会社ノースグリッドの自社構築型オンラインストレージ「Proself Gateway Edition」の連携ソリューションを提供すると発表した。

 ALSIのInterSafe FileProtectionは、ファイルの操作性を損なうことなく、自動暗号化ならびにアクセス管理を行えるソフト。作成したファイルは、保存した時点で保存場所を問わず自動的に暗号化される。権限が付与されている場合、ファイルはいつもどおりダブルクリックで閲覧や編集などを行えるが、InterSafe FileProtectionのない外部環境では閲覧できなくなるとのこと。

 一方のProself Gateway Editionは、自社環境内にオンラインストレージ環境を構築できるソフト。自社内で構築するため、セキュリティレベル、バックアップポリシーなどの柔軟な設定が可能なほか、用途に応じて容量を自らカスタマイズすることもできる。また企業内ネットワークでの利用はもちろん、インターネット環境さえあればファイルの出し入れを行え、アカウントを持たないユーザーにもデータを公開可能とした。

 今回は両製品が連携することにより、機密情報が保存されている基幹系ネットワークと、インターネット接続を行う情報系ネットワークを物理的に分離しセキュリティを確保する「ネットワーク分離」環境化でも、ファイルを安全に受け渡せるようにするという。

 具体的には、自社内に構築したProself Gateway Editionに、基幹系ネットワークを経由してアップロードしたファイルを自動暗号化し、アクセス権限を付与できるようにする。これにより、利用者が特別な操作を行うことなく、通常と同様の手順で、安全性を担保したファイルの受け渡しが可能になるとのこと。

 当該ファイルについては、情報系ネットワークで受け取った(ダウンロードした)後も、暗号化およびアクセス権限が維持されるため、分離されたネットワーク間において、抜けのないセキュアなファイル運用を実現するとしている。