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ALSI、暗号化処理を高速化したファイル自動暗号化ソフト「InterSafe FileProtection」

多様化するユーザー環境への対応も強化

 アルプス システム インテグレーション株式会社(以下、ALSI)は6日、ファイル自動暗号化ソフトウェア「InterSafe FileProtection」を9月25日より販売開始すると発表した。

 ALSIでは、情報の持ち出し制御から持ち出し後の安全性担保までを一元管理できるシリーズ製品「InterSafe ILP」を販売しており、その1つとして、ファイル自動暗号化ソフト「InterSafe IRM」を2012年1月より提供してきた。

 今回発表されたInterSafe FileProtectionでは、多様化するユーザー環境に対応するため、従来の暗号ドライバを刷新し、新しいアーキテクチャの暗号化エンジンを採用した。この新エンジンでは、Windowsの機能を利用することなく、独自のフィルターモジュール内でオリジナルデータ、暗号ファイルデータを分離して管理・処理を行えるので、マルチプラットフォームを実現しているという。

 また、暗号化方式を従来製品で採用していたWindows標準のLFS形式から独自形式に変更し、暗号化処理速度を従来の2倍に高速化したとのこと。

 作成されたファイルは保存した時点で自動的に暗号化されるが、権限が付与されている場合、内部環境(同一組織内)であれば暗号化や閲覧時に特別な操作をする必要がなく、拡張子(アイコン)も変わらないため、利便性を損なうことなくファイルを使用できる。一方、InterSafe FileProtectionのない外部環境では閲覧できないため、万一ファイルが外部に流出してしまった場合でも、情報漏えいを防げるとした。

 権限については、ファイルの閲覧や編集、コピー、印刷など、必要なユーザーに必要な権限を設定でき、閲覧可能期間を端末側で設定することも可能。ランサムウェアがアクセスできないセキュリティフォルダへの自動バックアップや、暗号化したままのウイルススキャン、フォルダ単位での暗号化/非暗号化設定など、使いやすさとセキュリティ向上を両立する機能を備えている。

 価格はライセンス数によって異なるが、1~99ライセンスの場合で、1ライセンスあたり1万5000円(税別)から。

 なお、InterSafe FileProtectionの販売開始にあわせてInterSafe ILPもバージョンアップし、「InterSafe ILP Ver. 6.0」として提供するとのことだ。