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カスペルスキー、ゲーム形式の対サイバー攻撃演習「KIPS」でGDPR版を提供

 株式会社カスペルスキーは29日、ゲーム形式の対サイバー攻撃演習「Kaspersky Interactive Protection Simulation(KIPS)シリーズ」において、新シナリオ「GDPR版」を提供開始すると発表した。年間ライセンスで提供され、価格は300万円(税別)。

 「KIPSシリーズ」は、サイバー攻撃による組織への影響をゲーム形式で体験しながら、その対策を学習できるもの。これまでに浄水場、発電所、一般企業、自治体、銀行、石油ガス、運輸の各シナリオを日本語で提供しており、ゲームボードを活用した集合研修形式、オンライン形式の2種類の実施方法を選択できる。

 今回提供する「GDPR版」では、欧州連合(EU)を拠点にしている自治体のITセキュリティ部門の社員として、自治体のサイバーセキュリティを保持する業務を体験する。EUでは、EU域内にいる個人の個人データを保護するための規則「一般データ保護規則(GDPR)」を2018年5月に施行していおるが、「GDPR版」では、このGDPRによる規制、実際のサイバー犯罪の手口もシナリオに盛り込まれているので、個人データ漏えい時やインシデント発生時の適切な対処などを学習可能とした。

 カスペルスキーでは、欧州に拠点を設けている企業や組織を主な対象とし、パートナー経由で販売を進める考えだ。また今後も、重要インフラなどを中心に業界別のシナリオを拡充するとのこと。

KIPS集合研修形式のゲームボード(GDPR版)