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ゲーム形式でサイバー攻撃対策を学ぶ「Kaspersky Interactive Protection Simulation」、新たに運輸版を提供

 株式会社カスペルスキーは18日、ゲーム形式のサイバー攻撃対策演習「Kaspersky Interactive Protection Simulation(KIPS)シリーズ」において、新シナリオ「運輸版」を提供開始すると発表した。価格は年間300万円(税別)。

 「KIPS」は、サイバー攻撃による重要インフラへの影響をゲーム形式で体験しながら、その対策を学習できる製品。高い没入感によって短い時間で高い学習効果が得られるように設計され、サイバー攻撃を受けている企業や組織の運用上のリスク、また投資に見合った有効な対策が学べるという。

 また、ゲームは組織のセキュリティ担当者のみならず、経営者や重要インフラの現場担当者を含むあらゆるレベルの関係者を対象としており、サイバー脅威への共通の理解を深められるとした。実施方法は、ゲームボードを活用した集合形式、あるいはオンライン形式の2種類から選択できる。

 これまで、浄水場、発電所、一般企業、自治体、銀行、石油ガスの各シナリオを日本語で提供してきたが、重要インフラへのサイバー攻撃が増え続ける中、運輸業を標的としたインシデントも企業や組織における懸念事項になっていることから、新シナリオの運輸版を提供する。

 運輸版では、輸送を請け負う運輸業固有のビジネスシステムを再現しており、運輸業のITセキュリティ部門の社員として、クライアントへの貨物の運輸プロセスにおけるサイバーセキュリティを保持する業務を体感可能。計量システムへのサイバー攻撃や実際のサイバー犯罪集団の手口もシナリオに取り入れることで、臨場感のあるリアルなサイバーインシデントの体験と対策が学べるとしている。

 なおカスペルスキーでは、運輸業をはじめとする重要インフラ事業者を主な対象に、パートナー経由で販売するとのこと。