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NTTデータとRESTEC、デジタル3D地図「AW3D日本全国高精細3D地図」を提供
50cm解像度の三次元情報により日本全国の細かな地形起伏を把握可能
2019年5月23日 06:00
株式会社NTTデータと一般財団法人リモート・センシング技術センター（以下、RESTEC）は、日本全土をカバーするデジタル3D地図「AW3D日本全国高精細3D地図」を5月23日より販売開始すると発表した。50cm解像度の三次元情報に基づき、地図縮尺1/2500相当の位置精度を持つが、この精度で日本全土のデジタル3D地図を整備するのは、国内初の試みだという。
NTTデータとRESTECでは、「AW3D全世界デジタル3D地図」（以下、AW3D）を共同で提供しており、2014年に全世界の5m解像度デジタル3D地図を提供開始。2015年には都市部などで最高50cmまで解像度を向上させたとのことで、これまでに世界115カ国以上・900プロジェクト以上で利用されているという。
今回提供する図「AW3D日本全国高精細3D地図」はこの国内版で、50cm解像度地形データ、）30～40cm解像度衛星画像（オルソ画像）と、建物3Dデータを提供する。
このうち50cm解像度地形データは、地表面の起伏（標高）を、50cmの格子間隔（50cm×50cmの正方形）ごとに高さの値としてデジタル化したもの。また30～40cm解像度衛星画像は、衛星画像の地形の標高に起因するゆがみをなくし、正しい大きさと位置に変換した画像で、画像は30～40cmの格子の集合で構成されているという。
また3つ目の建物3Dデータは、建物1棟1棟の形状と高さがデジタル化されたデータで、オプションではテクスチャ付建物3Dデータも提供するとのこと。
NTTデータによれば、位置精度が地図縮尺1/2500相当と正確なため、地形データ、衛星画像および建物3Dデータは位置ズレなく重なり、座標・高さの計測が可能。また、50cm解像度の三次元情報により、日本全国の細かな地形起伏を把握でき、物量・勾配計算（傾きの度合い）、各種シミュレーションが可能とした。なお定期的なデータ更新も行われるので、最新の情報を必要とする業務にも活用可能としている。
NTTデータとRESTECは今後、AW3Dの訴求により、国内における衛星データの利用拡大、市場創出に取り組み、2022年度末までに50億円の売り上げを目指すとのことだ。