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NTTデータ、インド全土のデジタル3D地図整備でインドの大手地図サービスMapmyIndiaと業務提携

 株式会社NTTデータは21日、「MapmyIndia」ブランドでナビゲーション向けデジタル地図事業等を展開する、インドの地図情報会社最大手C.E. Info Systemsと業務提携し、インドで初となるインド全土にわたるデジタル3D地図を整備することで基本合意したと発表した。

 NTTデータでは、新興国の災害対策・インフラ整備・資源確保や、先進国の通信電力サービスの高度化などを背景に、現地で測量せずに効率的に地形を分析できる3D地図への需要が高まっていると説明。

 特に経済成長の著しいインドでは、インド政府が掲げている「Make in India」や「Smart Cities Mission」といった国策が後押しとなり、インフラ整備などのため高精細な3D地図の需要が高まっているとして、こうした需要に応えるため、NTTデータとC.E. Info Systemsが互いの技術を活用し、インド国内の建物3Dデータである「AW3Dビルディング3Dデータ」の整備を行うことで合意した。

ムンバイエリアのサンプル画像

 業務提携では、C.E. Info Systemsのデジタル地図の技術とNTTデータの高精度3D地図作成技術を組み合わせ、インド国内の建物3D地図データである「AW3Dビルディング3Dデータ」の整備を行う。衛星画像をもとに画像処理やAIなどを駆使し、低コストで広範囲にわたる3D地図整備を実現。デリー、ムンバイ、バンガロールなどの「Tier 1」の都市より販売を始め、最終的にはインド全土約300万平方キロメートルの建物3D地図データ整備を目指す。

 今後、NTTデータとC.E. Info Systemsは、都市計画・通信サービス・交通・防災・航空など、幅広い分野における3D地図サービスの提供を通じて、地理空間情報の利用拡大、市場創出に寄与していくとしている。