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Google、Google Cloud Platformの大阪リージョンを正式運用開始

東京に続く2拠点目として、BCP/DR用途にも対応

 Googleは14日、パブリッククラウドサービス「Google Cloud Platform(GCP)」の大阪リージョンの正式運用を開始したと発表した。

 GCPの大阪リージョンは、2016年に運用を開始した東京リージョンに続き、日本国内で2カ所目となるリージョン。アジア太平洋地域では7カ所目、グローバルでは20カ所目となる。また、大阪リージョン内には分離された3つのゾーンが設けられる。

日本で2カ所目となるGCP大阪リージョンを開設
アジアでは7カ所目、グローバルでは20カ所目となる

 Google Cloud日本代表の阿部伸一氏は、大阪リージョンの開設によるメリットについて、大阪のエンドユーザーにとっては約6msのレスポンス向上になるとともに、国内企業にとってはBCP/DRの用途にもGCPだけで応えられるようになると説明。大阪リージョンで提供するサービスについては、Google Compute EngineなどのIaaSのほか、データベース、ストレージおよびセキュリティ、ビッグデータ、ネットワーキングなど、東京リージョンと同様にフルラインナップに近い形で提供していくとした。

 すでに、アサヒグループホールディングスや京セラコミュニケーションシステムなどの企業が、大阪リージョンをテスト段階から利用しており、ビッグデータ解析や機械学習(画像解析)など、GCPの強みとなるサービスの活用に期待が寄せられていると説明。パートナー企業についても、NTTスマートコネクトやソフトバンクといった企業を紹介し、販売を拡大していくとした。

 また、日本におけるサポート体制の拡充として、これまでG Suiteでは24時間365日体制のサポートを提供してきたが、GCPについても24時間365日対応のサポートを提供していくことを発表。さらに、大阪リージョンの開設に合わせて、関西エリアでのトレーニングプログラムなども拡充していくとした。

Google Cloud日本代表の阿部伸一氏
大阪リージョンで利用可能なGCP主要サービス

 Google Cloud部門のCEOを務めるトマス・キュリアン氏は、ハイスケールのインフラ、高度な機械学習/AIなどのDXの基盤となるサービス、小売・製造・金融など業界特化型のサービスといった点を、GCPの優位性として挙げた。

 また、4月に開催したカンファレンス「Google Cloud Next '19」で発表した、ハイブリッドクラウド/マルチクラウドのプラットフォーム「Anthos」を紹介。Anthosは、コンテナで実装したアプリケーションを、GCPのコンテナサービス「Google Kubernetes Engine(GKE)」だけでなく、オンプレミス版の「GKE On-Prem」、さらには他社のクラウドサービスにまたがって管理できるプラットフォームとなり、こうした真のマルチクラウドを提供できるのは我々だけだと語った。

関西エリアでのトレーニングプログラムなども拡充
Google Cloud部門のCEOを務めるトマス・キュリアン氏