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NEC、さまざまな他システムと音声で連携可能なコミュニケーションプラットフォームを提供
2019年5月10日 12:22
日本電気株式会社(以下、NEC)とNECプラットフォームズ株式会社は10日、さまざまなシステムやクラウドサービスと音声で連携可能なコミュニケーションプラットフォームを発表した。コミュニケーションサーバー「UNIVERGE SV9000CTシリーズ」、専用ミドルウェア「UNIVERGE Integration Platform(UIP)」などを同日より販売開始する。
UNIVERGE SV9000CTシリーズは、Web APIに対応した新ミドルウェア「UIP」と連携して、クラウドサービスやアプリケーションと簡単に接続し、新たなソリューションを提供できる点が特長。連携したシステムやサービスは、UIPのGUIを用いることで、ドラッグ&ドロップによって処理のフローを柔軟に設定できるという。
連携機能の第1弾としては、災害時・緊急時の音声通報を実現する「一斉通知機能」と、移動しながら次の予定や会議室などを音声で確認できる「音声自動応答機能」の2つが提供される。
このうち一斉通知機能は、災害時の緊急通知やシステムのアラート情報など、メールなどで届く通知・通報を、音声によってリアルタイムに受信することが可能。近年、特に大規模災害に対する備えとして必要性が高まっている、より確実な一斉通知に対応するものとして提供するとした。
一方の音声自動応答機能は、次の会議の時間や場所などスケジュールを音声で確認できる機能。スマートフォンが操作できない歩きでの移動中や、スマートフォンの操作が禁止されている接客業などで効果的に利用可能としている。
なおUNIVERGE SV9000CTシリーズは、NECがこれまで培ってきた電話・通信技術を継承しており、現行の「UNIVERGE SV9000シリーズ」からは、電話機や回線カード、ゲートウェイ装置などを活用したままで新システムへの移行が可能とのこと。また、大規模コールセンターなどでの業務継続を支援するために、NEC独自のソフトウェア技術により可用性を高めた「UCサーバモデル」も提供する。
加えて今回は、ホテル客室向けなど特定業種向けの端末として、大型タッチパネル情報ターミナル「UNIVERGE GT890」もラインアップに追加。SIPマルチライン電話機、スマートフォンアプリケーションの機能強化も行った。
価格(税別)は、中・大容量の「UNIVERGE SV9500CT」が700万円から、小容量の「UNIVERGE SV9300CT」が100万円からで、6月3日より順次出荷が開始される。「UIP」は198万円から、一斉通知機能が19万8000円から、音声自動応答機能が29万8000円からで、いずれも6月28日の出荷開始を予定。UNIVERGE GT890は9万8000円からで、7月31日の出荷開始を予定している。