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KDDI、LPWA環境に最適化したIoTプラットフォームを8月上旬より提供

 KDDI株式会社は8日、IoTプラットフォーム「KDDI IoTクラウド Standard」において、エコモット株式会社と共同開発したLPWA環境向けの「LOGGERコース(LPWA)」を、8月上旬より提供すると発表した。

 KDDI IoTクラウド Standardは、データの見える化(グラフ化)やアラート通知、データ蓄積など、IoT/M2Mに必要な機能を標準装備したサービス。アナログ監視や接点監視などログの保存に適した「LOGGERコース」、監視カメラからの画像の保存に適した「LIVEコース」、対応センサー、ゲートウェイ機器などを用途に合わせてセットにした「かんたんパッケージ」などが提供されている。

 今回発表されたLOGGERコース(LPWA)は、LOGGERコースをLPWA環境に最適化したもの。LPWA通信に最適化された通信プロトコルやデータフォーマットに対応するほか、使用した端末の台数に応じて課金する従量制の料金体系を採用するなど、さまざまな面でLPWA環境向けにカスタマイズされているという。

 具体的には、LPWAクラウドに送信されたデータを外部サーバーへ転送する「データ転送」、LPWAに適したフォーマットで送信されたデータをいったんクラウドで受け、別のプロトコルやフォーマットへ変換する「プロトコル/フォーマット変換」、LPWA端末から送られてくるデータを保存する「データ蓄積」、端末から送られてくるデータに応じてクラウドからメール通知する「メール通知」、クラウドからLPWA端末に向かって設定変更などの指示を行う「IP PUSH」といった機能を用意した。

 ネットワーク面では、端末からクラウドまでを閉域で接続することにより、セキュアな環境を実現可能な点が特長。またオプションとして、ユーザー企業専用のWeb画面公開用領域を設けられるようにしており、B2BのみならずB2B2C向けのビジネスもサポートするとしている。

【利用イメージ】オイルタンクに残量を計測するセンサーを設置し、1日1回、オイル残量のデータを「KDDI IoTクラウド Standard」へ送信。オイル残量が20%を下回った際に給油会社へアラートメールが発報され、給油の効率化を図る

 価格(以下、すべて税別)は、初期費用(契約事務手数料)が1企業あたり1万円。月額費用は、サービスIDが1IDあたり5000円、機器接続料が1台あたり250円で、別途通信料がかかる。また「WEB公開オプション」は200MBごとに1万円。