ニュース
アクシオ、Win Actorのタスクスケジューラ管理を容易にするソフトウェア「OnRPA2」
2019年4月25日 06:00
株式会社アクシオは24日、NTT-ATのRPA製品「WinActor」のPC管理ソフトウェア「OnRPAシリーズ」の第2弾として、タスクスケジューラによりシナリオ実行の管理を容易にする「OnRPA2」を発表した。販売開始は6月末を予定している。
アクシオでは、RPA専用PC(ロボPC)へのリモート接続に対して、利用状況を事前確認して接続させる製品「OnRPA」を提供しており、ロボPCの共有利用を可能にすることで、ライセンスコストの削減に大きな効果を発揮してきたという。
これに対して、RPAを本格導入し、各種シナリオが作成されてくると、夜間に売上集計などのシナリオを自動実行させたいという要求から、タスクスケジューラの利用が増えることになる。しかし、タスクスケジューラはPCごとに設定されるほか、各タスクの詳細を確認する場合は、設定情報をドリルダウンしていく必要があるため、タスクスケジューラを実行させるロボPCが増えると、その管理は複雑化するとのこと。
OnRPA2は、こうした状況を改善するためのソフトウェアで、PCのタスクスケジューラのタスク登録状況をWebブラウザに一覧表示でき、どのロボPCにタスクを登録すべきかを容易に判断できるとした。
さらに、タスクの登録、削除、編集といった作業については、RPAの実行タスクに特化したタスクスケジューラオプションが用意されていることから、シンプルに作業できるとしている。
またOnRPA2は、OnRPAとの連携により、さらに効果的な活用を行えるという。
OnRPAではロボPCの共有を実現しているが、タスクスケジューラによるシナリオ実行用のロボPCは、実行アカウントにてログオンしている必要があるので、OnRPAでは管理を行えなかった。
しかし、Remote Desktop Connection Manager(RDCM)などを利用し、その実行アカウントにてロボPCへリモート接続することで、OnRPAの管理下でもタスクスケジューラからの実行が可能になる。なおOnRPA2では、タスクスケジューラの実行アカウントを管理者が設定し、秘匿することもできるとのことだ。
さらにRDCMのPCにおいて、業務時間外(例えば20時)にRDCMからロボPCへのリモート接続を実行すれば、業務時間はOnRPAによりWinActorを共有利用してシナリオ作成やシナリオ実行を行い、業務時間外は設定したタスクスケジューラによってシナリオを自動実行する、といった利用法が可能となる。このため、アクシオでは、WinActorの24時間稼働が実現し、ライセンスをより有効に活用できるとアピールしている。