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富士通とSAPジャパンが協業、SAP Cloud Platformを活用してSAPアプリ拡張・補完機能を開発・提供へ

 富士通株式会社とSAPジャパン株式会社は22日、以下、SAP)は、SAPの標準アプリケーションを機能拡張・補完する業種向けサービスを、SAPのPaaS型クラウドサービス「SAP Cloud Platform」上に共同で開発し、提供していくことで合意したと発表した。

 両社ではこれまでも、さまざまな業種の企業に対してSAPの導入支援をしてきたが、今回の協業では、従来行っていたSAPアプリケーションのカスタマイズや機能拡張を、富士通が富士通がSAP Cloud Platform上で開発・提供することで、顧客企業側の業務システムとのスムーズな連携を実現するとした。

 そのSAP Cloud Platformは、SAPのソフトウェア製品の稼働に適したクラウド基盤サービスで、さまざまなシステムでのデータ連携やプロセスの統合、クラウド上でのSAPアプリケーションの機能拡張に加えて、顧客企業側が独自開発した機能の提供も可能な特徴を持つ。

 両社ではSAP Cloud Platformのこうした長所を生かし、SAP標準アプリケーションにはない新機能などを同基盤上で開発して、機能を拡張していくとした。さらに、顧客企業の業務拡張に合わせ、新しいアプリケーションをSAP Cloud Platform上で開発・提供するとのこと。

 富士通には、すでに150名を超えるSAP認定コンサルタント資格を持つSAP Cloud Platformのエンジニアが在籍しているというが、今後も年間50名規模で育成し、体制を強化する考え。

 一方のSAPジャパンでは、SAP Cloud Platformの専門技術者を富士通に派遣し、この取り組みを支援する。なお、この専門技術者は、独SAP本社と連携し、富士通からのSAP Cloud Platformに関する技術的な問い合わせや課題に対する解決策などについてアドバイスを行うとしている。