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アット東京、「データベースコロケーションサービス for IBM Cloud Direct Link」を提供開始

IBM Cloudと同一ロケーション内でオンプレミスのデータベース稼働を実現

 株式会社アット東京は4日、IBM Cloudと同一ロケーション内でオンプレミスのデータベース稼働を実現する「データベースコロケーションサービス for IBM Cloud Direct Link」の提供を開始した。

 アット東京では、基幹システムのクラウド化が進む一方で、Oracle Exadataや大規模なRACシステムなど、データベースシステムのクラウドへのマイグレーションが困難なケースが多々あり、オンプレミスとクラウドのハイブリッド構成を利用したいというニーズが増加していると説明。また、基幹システムにおけるデータベースへのアクセスには、低遅延のネットワーク接続が求められるケースが多く、データベース上のデータは顧客にとって重要データであることから、設置する場所のセキュリティや高信頼性の要件を満たせることが重要なポイントとなるとしている。

 こうした顧客からの意見や要望を通じ、エンタープライズシステムのクラウド上での構築における課題解決のためには、クラウドと親和性の高いハイブリッド接続が可能なコロケーションスペースが必須だと考えたと説明。アット東京データセンターと同一ロケーションにあり、低遅延かつセキュアな接続が可能なIBM Cloudとの連携を容易に実現できるサービスとして、データベースコロケーションサービス for IBM Cloud Direct Linkを提供する。

 アット東京のデータセンター内には、IBM Cloudの閉域接続サービスであるIBM Cloud Direct Linkのクロス・コネクト・ルーター(XCR)が設置されており、これにより、同一ロケーション内に設置されている顧客のオンプレミス機器、ネットワーク機器、データベース機器と遅延なくデータセンター構内接続でハイブリッド構成を実現できる。

 データベースコロケーションサービスfor IBM Cloud Direct Linkは、アット東京中央センター(CC1)および中央第2センター(CC2)で提供。両センターは、最上位の変電所からの直接引き込みによる2系統受電に加え、火力発電所系列の別変電所からの受電環境も実現している、基幹系をはじめとしたミッションクリティカルなシステムの設置に適した堅牢生と信頼性を兼ね備える。

 サービスでは、専用架台や電源に加え、IBM Cloudとの接続環境もパッケージで提供。、顧客の要件により、運用代行サービスや、インターネットを介して顧客のオフィスからセンター内の状況を監視できる環境管理システム「@EYE」に対応する。また、データベース環境の新規構築、移行に関しては、Oracleデータベースの多くの販売実績を持つ株式会社アシストと協業し、サービスを提供する。

 日本アイ・ビー・エム株式会社取締役専務執行役員IBMクラウド事業本部長の三澤智光氏は、「今回発表のデータベースコロケーションサービスfor IBM Cloud Direct Linkにより、フルマネージドのIBM Cloudとのダイレクト接続環境とオンプレミスの安全・安心なコロケーション環境を併用することで、最小遅延時間かつ高可用性のシステム間連携を実現しながら、お客様のニーズに合った環境の構築を支援できるようになります」とコメントしている。

 また、株式会社アシスト執行役員ビジネスパートナー営業本部長の池松淳氏は、「弊社はOracle Exadata Database MachineをはじめとするOracle Database 関連製品に関し、国内で数多くの販売実績があります。データベースコロケーションサービスfor IBM Cloud Direct LinkはOracle Exadata Database Machine等を選択されるお客様のビジネススピードを加速させ、競争力を高めるサービスであると期待しています」とコメントしている。