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日本IBM、NVMe対応のミッドレンジ向けオールフラッシュストレージ「Storwize V5100F」

ハイブリッドモデルも

 日本アイ・ビー・エム株式会社は3日、「IBM Storwize V5000ファミリ」において、フラッシュストレージ「IBM Storwize V5100F/V5100」を提供すると発表した。

 発表された新製品はいずれも、NVMe対応のミッドレンジストレージで、「Storwize V5100F」がオールフラッシュモデル、「Storwize V5100」がハイブリッドモデルとなる。NVMeとIBMが独自に開発したFlashCoreテクノロジーの組み合わせにより、優れた処理能力を備えており、要件の厳しいAIや分析アプリケーションをサポートするために必要な機能、可用性、高速性を実現するという。

Storwize V5100F
Storwize V5100

 また、クラウド上で稼働する仮想化ソフトウェア「IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud」と組み合わせると、オンプレミスとパブリッククラウド間のデータ移動を高速かつ容易に実現可能。複数拠点のデータセンターではなく、クラウドを使用した災害対策も行えるようになるとした。さらに今回は、IBM Cloudに加えて、Amazon Web Services(AWS)にも対応したことで、活用の幅がより広がっている。

 加えて、AIを利用したクラウド型分析サービス「IBM Storage Insights」も無償提供される。グローバルで収集した膨大なデータをAIで分析することにより、障害の事前検知や未知のバグ発見が可能になり、障害の発生頻度の低減が見込めるとのこと。なお、今回はシステムアラート機能が強化され、ストレージ基盤全体の監視や分析がより効率的にできるようになっている。

 ホストインターフェイスは、10Gigabit Ethernet(iSCSI)、25Gigabit Ethernet(iSCSI/iWARP/RoCE)、16Gbps FC(FC/FC-NVMe)、32Gbps FC(FC-NVMe)に対応するとのことだ。

 このほかエントリーストレージ領域では、「IBM Storwize V5010E」「IBM Storwize V5030E」も発表された。いずれも前モデルよりパフォーマンスが強化され、エンタープライズクラスの機能性、可用性、信頼性を提供するとしている。