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日本IBM、NVMe対応オールフラッシュストレージ「IBM FlashSystem 9100」

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は11日、ティア1向けのNVMe対応オールフラッシュストレージ「IBM FlashSystem 9100」を、8月28日より出荷開始すると発表した。

 IBM FlashSystem 9100は、ティア1向けに提供されるオールフラッシュのエンタープライズストレージ。NVMeインターフェイスに最適化されており、2Uサイズの筐体で最大2PBの有効ストレージ容量、42Uラックあたり最大32PBのストレージ実効容量を提供できるという。

 ドライブは、2Uのコントロールエンクロージャーに24個搭載可能。エンクロージャーは4ノードまでのクラスタリング構成が可能で、性能および容量をリニアに拡張できる。また4ノードのコントロールエンクロージャーに、32台の拡張エンクロージャーをSAS接続した最大構成システムでは、合計3040個のフラッシュドライブがサポートされるとした。

 今回は、IBMのフラッシュストレージの特徴である、独自設計でフラッシュメモリを実装した「IBM FlashCore」がNVMeに対応し、2.5型サイズでNVMe接続のFlashCoreモジュールが提供される。加えて、FlashCoreモジュールと業界標準のNVMeドライブを混在して搭載できるので、ニーズに合わせて柔軟に利用可能とした。

 さらに、IBM Spectrum Virtualizeにより、オンプレミスやパブリッククラウドへの同期/非同期コピーサービス、高可用性構成、ストレージ階層化と自動データ移動、重複排除などのデータ削減テクノロジーなど、さまざまなデータサービスが提供される。

 なお、IBM FlashSystem 9100では、440種類以上の機能や容量が異なるIBM製・他社製のストレージを束ねて、仮想的なストレージブールを構成できるが、これらのデータサービスは、それらのストレージにも提供可能。これにより、優れた効率性とコスト削減効果を実現しつつ、ITインフラの変革を促進できるとしている。

 またIBM FlashSystem 9100の発表にあわせ、IBMが事前検証したブループリントに基づくSoftware Defined Storage(SDS)ソリューションも提供される。例えば、ビジネス成果を高めるデータ再利用と保護ソリューション、クラウド連携による事業継続性の向上ソリューション、プライベートクラウドによる柔軟性とデータ保護ソリューションの3つが用意されており、いずれのソリューションも、IBM Spectrum Copy Data ManagementなどIBMのSDSが提供する機能を活用しており、IBM FlashSystem 9100の容易な拡張を実現する。