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NTTドコモとトレンドマイクロ、IoTデバイスを保護する「ドコモ・クラウド基盤 ネットワークセキュリティサービス」を提供

 株式会社NTTドコモとトレンドマイクロ株式会社は20日、IoTデバイスを保護するセキュリティソリューションを、NTTドコモから「ドコモ・クラウド基盤 ネットワークセキュリティサービス」として、3月26日に提供を開始すると発表した。

 NTTドコモでは、法人顧客向けのIaaS基盤として「ドコモ・クラウド基盤」を提供している。ドコモ・クラウド基盤では、IaaSの基本機能であるインスタンス(仮想サーバー)、仮想ネットワーク、オブジェクトストアなどを提供しており、クラウドへのアクセス回線として、モバイル回線、固定回線の両方を使ったセキュアな閉域システム環境を構築できることを特徴としている。

 ドコモ・クラウド基盤ではこれまで、セキュリティソリューションを導入する場合には、顧客が個別にサードパーティ製品などを用意する必要があった。「ドコモ・クラウド基盤 ネットワークセキュリティサービス」では、ドコモ・クラウド基盤とセキュリティソリューションをセットで提供することで、顧客がドコモ・クラウド基盤を利用する際に、簡易にセキュリティ環境を整えられるようにする。

 サービスでは、ドコモ・クラウド基盤に導入されたトレンドマイクロのNFV/クラウド向けネットワークセキュリティソリューション「Trend Micro Virtual Network Function Suite(TM VNFS)」により、デバイスとドコモ・クラウド基盤の間の異常通信の検知・不正アクセスブロックなどの各種セキュリティ機能を利用できるようにする。

 ドコモ・クラウド基盤上において、TM VNFSの仮想サーバーイメージと仮想サーバーリソースをセットで提供。顧客は、ドコモ・クラウド基盤上の顧客環境の構成に合わせて、TM VNFSが導入された仮想サーバーを構築できる。

 提供メニューと料金(税別)は、「ネットワークセキュリティサービス」が月額4万円、モバイル閉域サービスとネットワークセキュリティサービスをセットにした「モバイル閉域サービス セキュリティオプション」が月額9万5000円。

 NTTドコモとトレンドマイクロでは、検証用の5G設備とクラウドコンピューティングの設備(クラウド基盤)を直結した技術検証環境「ドコモ5Gオープンクラウド」で、Trend Micro Virtual Network Function Suiteの技術検証を2018年7月から進めてきた。検証の結果、NTTドコモでは、さまざまなビジネス環境において、IoTを活用する機会が増えると同時に、セキュリティに関する脅威が増す環境下でソリューションが有効であると判断し、5Gサービスの提供開始に先がけて、4G環境でドコモ・クラウド基盤のメニューとして提供開始することを決定したとしている。