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アライドテレシスとナカヨ、無線LAN技術「AWC-CB」を用いた音声通話やIoT端末機能の実現性を共同検証

 アライドテレシス株式会社は6日、株式会社ナカヨと共同で、ビジネスホンとチャンネルブランケット方式無線LAN「AWC-CB」を組み合わせた、移動体による音声通話/IoT端末システムの検証を、2018年12月下旬に実施したと発表した。

 アライドテレシスでは、無線LANアクセスポイントが1台ごとに独立したSSIDを持つ「セル型(マルチチャンネル型)」と、複数台を1つのアクセスポイントとして扱う「チャンネルブランケット型(シングルチャンネル型)」のハイブリッド技術を提供しており、音声などのローミングが問題となる通信にはチャンネルブランケット型を、大容量の通信にはセル型を用いるといった、アプリケーションごとに最適な無線LAN環境の提供を実現しているという。

 今回の共同検証は、ビジネスホン、スマートフォン、IoT機器などをAWC-CB(チャンネルブランケット型)によって接続し、安定した音声通話やIoT端末機能の実現性を検証することが目的。具体的には、AWC-CBで動作するアライドテレシスのアクセスポイント「AT-TQ5403」を経由して、ナカヨのビジネスホン「NYC-Si」、ネットワークカメラなどのIoT端末と、iPhoneやAndroid端末とを音声通話などで通信させ、移動による通信の切断や音声の劣化がないことを検証している。

 さらに今回は、セル方式(AWC)で動作するアクセスポイント「AT-TQm5403」を用いて、ファストローミングによる動作も確認した。この検証では、端末とアクセスポイントが、見通しのある環境で安定して動作することに加え、無線LANの電波が一時的に劣化したり、ケーブルが切断されたりといった予期せぬ問題からも、正常に復旧することが検証されたとのこと。

 アライドテレシスでは、こうした検証の結果、無線LANでの音声通話(VoIP)やIoT端末システムで問題だったローミングなどの問題を解消できたと結論付けている。