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マクニカネットワークス、IoTデバイスのセキュリティ対策を専門とするVDOOと代理店契約を締結

IoTセキュリティ自動診断ソリューションを国内で提供

 マクニカネットワークス株式会社は5日、IoTデバイスのセキュリティ対策を専門とする、イスラエルのVDOO Connected Trust(以下、VDOO)と代理店契約を締結したと発表した。

 契約によりマクニカネットワークスが取り扱いを開始する「VDOO Vision」は、豊富な解析ナレッジをもとにファームウェアバイナリを自動解析し、さまざまな視点からIoTデバイスのセキュリティ問題を視覚化する、IoTデバイスの適切なセキュリティ対策のための自動解析プラットフォーム。

 VDOO Visionを利用することで、IoTデバイスのデザイン時に必要なセキュリティ要件を短時間で見極めることができ、デバイス開発、品質保証、セキュリティサービス提供事業者のセキュリティ解析にかかる負荷を軽減する。これにより、IoTセキュリティの深い専門知識がなくても、迅速にIoTデバイスの強化と保護を実現できるとしている。

 ファームウェアをクラウドにアップロードすることで、セキュリティに関する専門的な知識がなくてもスピーディに解析でき、製品ごとの解析だけでなく、製品開発工程ごとの解析検査が可能。ファームウェア解析結果は、検出したコンポーネント、IoTセキュリティ標準の適応状況、既知の脆弱性などをグラフィカルに表示する。

 IoTセキュリティの脅威に対する既知の脆弱性だけでなく、公開脆弱性情報や各種セキュリティ基準とのギャップを分析し、重要度に応じたリスクレベルを表示する。特に対策が必要な点については、個別の対策方法をガイドする。

 対策が完了し、再びVisionで診断した結果、セキュリティ上の問題がクリアされた場合は、適切なセキュリティ対策を証明する「VDOO CertIoT」「VDOO CertIoT」を発行することも可能(オプション)。物理的な証明書のほか、デジタル証明書も利用できる。

 解析以降に発見された重要な問題や攻撃は、メールにより即座に通知するサービスWhistlerの提供も可能(オプション)。また、対策も防御も難しい場合には、Visionで診断した結果をベースにデバイスを保護するエージェントも提供する。保護する機能を顧客が選択すると、デバイスのリソース(CPU、メモリ、ストレージ)に負担を掛けない軽量のカスタムエージェント「VDOO ERA(Embedded Runtime Agent)」が生成される(オプション)。

 マクニカネットワークスでは、VDOO VisionをベースとしたIoTセキュリティ自動診断ソリューションを4月から日本国内で提供開始する予定。また、VDOO CertIoT、VDOO ERAの提供も順次予定する。