ニュース

DNP、サイバー攻撃からIoT機器を保護するVDOOの脆弱性対策ソリューションを提供

 大日本印刷株式会社(以下、DNP)は27日、IoT機器のファームウェアのセキュリティ対策で実績を持つイスラエルのVDOOと販売提携したと発表した。DNPでは、VDOOのソリューションを活用し、開発段階でIoT機器のファームウェアを分析し、その機器に特化した脆弱性を視覚化するとともに、製品リリース後の機器へのサイバー攻撃のモニタリングや保護までを一貫して行う「IoT機器の脆弱性対策ソリューション」を4月から提供する。

 ソリューションでは、クラウド上で脆弱性を自動分析する「VDOO Vision」を提供。開発段階のIoT機器のファームウェアをアップロードすることで、その内容を短時間で自動的に分析し、IoT機器の脆弱性をレポートする。分析は、公開された脆弱性情報やさまざまなセキュリティガイドライン、VDOO独自のセキュリティ項目と照らし合わせて行い、想定される攻撃要因、取り組むべき事項を可視化し、優先順位を付けて改善リストにして提示する。これにより、導入企業はレポートを参照しながら、IoT機器のセキュリティ対策を漏れなく実施できる。

 さらに、提供するIoT機器に適切なセキュリティ対策が施されていることを証明する製品認証の「VDOO CertIoT」や、機器をモニタリングするソフトウェア(エージェント)をIoT機器に組み込むことで、さまざまなサイバー攻撃から保護する「VDOO ERA」、あらかじめサイバー攻撃の標的となるような「わな」を仕掛けることで、攻撃情報を蓄積してセキュリティ対策に活かす“IoTハニーポット”となる「VDOO Quicksand」をそれぞれオプションとして提供する。

 また、IoT機器間のネットワーク通信をサイバー攻撃から保護する通信制御サービスも組み合わせて提供することで、IoT機器と通信ネットワークへのセキュリティリスクを低減する。

 DNPでは、防犯カメラや無線LANルーター、複合機などのIoT機器メーカーに「IoT機器の脆弱性対策ソリューション」を提供し、2020年までに3億円の売上を目指す。