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VIO、従業員の手荷物検査を省力化する「手荷物セルフ検査」サービスを提供

 パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社の連結子会社であるヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社(以下、VIO)は22日、クラウド録画サービス「Ciero」を応用した新サービスとして、従業員が自ら手荷物検査を行うことができる「手荷物セルフ検査」サービスを5月にリリースすると発表した。

 Cieroは、手持ちのPCやタブレットのブラウザーから、多拠点の防犯カメラ映像をライブ/録画でチェックできるサービス。新たに開始する手荷物セルフ検査サービスは、Cieroにパナソニック株式会社をはじめ各社が展開する顔認証技術を付加することで、従業員自身で手荷物検査を行えるようにする。

 流通小売業や物流センター、ホテル、工場などでは、商品の持ち出しや危険物の持ち込み・異物混入を防ぐため、従業員の出退勤時に手荷物検査を行うことがある。しかし、実施にあたっては、管理者や警備員が長時間立ち会わなければいけないほか、問題発生時に検査内容を確認することが困難、拠点任せの実施により検査が形骸化するといった課題があったという。

 手荷物セルフ検査サービスでは、従業員は顔認証を行った後、Ciero対応カメラで自分の手荷物を動画撮影。実施映像は自動的に従業員情報・シフト情報とひも付けられ、手荷物検査実施における立ち会いコストの削減、検査漏れの防止、映像による簡単確認を実現する。

 サービスの価格は、機器が10万円から(工事費等別途)、月額料金が3万6600円から。提供形態は、利用シチュエーションに合わせて、オンプレミス(パナソニック株式会社製「FacePRO」と連携)またはクラウド(Amazon Web Services)の2種類を用意する。VIOでは、2019年度末までに1億円の販売を目標とする。

 また、サービスについては、3月5日~8日に東京ビッグサイトで開催される「リテールテックジャパン2019」に出展する。