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ヤフー、メッセージングシステム統合OSS「OpenMessaging」開発に参画

 ヤフー株式会社は23日、異なるメッセージングシステムを統合するオープンソースソフトウェア(OSS)「OpenMessaging」の開発に参画すると発表した。

 OpenMessagingは、「Apache Pulsar」「Apache Kafka」といったOSSなど、さまざまなメッセージングシステムを統合するミドルウェアとしてオープンに開発されている。異なるアプリケーション間のデータ連携を行う際、メッセージングシステムが異なると、互換のための実装コストがかかり、システムも複雑化してしまう。OpenMessagingは、これらの技術課題を解決する共通のインターフェイスとなる。

 ヤフーでは、100を超えるサービスを抱えており、それぞれのサービスに適したメッセージングシステムを選択している。そのため、自ら開発に参画するApache Pulsarのほか、Apache Kafka、RabbitMQなど、複数の異なるメッセージングシステムを利用しており、サービス間のデータ連携を進めるにあたり、同様の技術課題に直面していたという。

 こうした背景に加え、Apache Pulsarを始めとしたさまざまなOSSへの貢献活動が評価されたこともあり、開発メンバーに参画する運びとなったとしている。

 ヤフーでは、企業間ビッグデータ連携の実証実験を2018年2月に発表しているが、ヤフーに限らずビッグデータの利活用が進むことで、今後、企業間・サービス間のデータ連携の拡大が想定されるとして、その際に顕在化すると考えられる技術課題の解決に寄与すべく、OpenMessagingの改善・標準化に貢献していくとしている。