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加賀市がIoTを活用した除雪車運行システムを採用、状況の可視化や報告の省力化を実現
2019年1月18日 12:07
北菱電興株式会社と日本マイクロソフト株式会社は18日、石川県加賀市が、Microsoft Azureを活用した北菱電興の除雪車運行システム「スノプロアイ」を採用したと発表した。
行政における最先端テクノロジの採用を進めている加賀市では、その一環として、IoTを活用した除雪車運行システムの導入を決定。大雪の場合でも効率的に除雪車を運行することで、住民サービスの質を保てるようにするという。
従来、市の職員は電話などの連絡で各除雪車の現在の位置を確認したり、除雪が済んだ場所を現地で直接視認して把握したりする必要があったが、新システムでは、こうした状況が地図上で分かりやすく可視化され、リアルタイムで把握可能になった。同時に、各除雪車のカメラで撮影した道路状況を市役所から確認できるため、市民からの問い合わせにも即座に回答可能になったとしている。
さらに、除雪作業終了後に提出する報告書作成プロセスおよび除雪費用の計算も大幅に自動化され、運用負担の大幅な軽減と負荷変動へのきめ細かい対応を実現。除雪作業にかかわる費用の削減効果も期待されているとのこと。
なお今回採用されたスノプロアイは、大量のIoTデバイスを接続して管理できるクラウドベースソリューション「Azure IoT Hub」や、サーバーレス機能「Azure Functions」を活用することで多様なデバイスをサポートしており、セキュリティを担保しつつ、データ管理の簡略化を実現している点が特長。さらにAzureのPaaS機能を活用し、運用負担の軽減と、季節や積雪量により変動するシステム負荷へのきめ細かい対応が可能になっていると説明している。
加賀市では今後、除雪作業を最適化するため、蓄積された気象データと作業実績データの分析機能の提供が計画されているほか、学習済みAI「Microsoft Cognitive Services」を活用した画像解析によって降雪強度を判断することも検討しているとのことだ。