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富士ゼロックス、繰り返し行う文書作業を自動処理するクラウド型アシスタントサービスを提供

 富士ゼロックス株式会社は25日、日常行っている文書作業を自動処理し、ユーザーの負担を軽減するクラウドアシスタントサービス「Smart Work Assistant」を発表した。

 Smart Work Assistantは、クラウド上の仮想アシスタントが、オフィスのさまざまな文書や帳票の管理・送付など、日々発生する繰り返し作業を自動処理するサービス。

 利用にあたっては、まず、あらかじめ用意された業務テンプレートをベースに、ファイル名付与のルールや文書の保管場所への振り分けなど最低限の設定を施すことで、文書(帳票)の種類ごとに作業手順を規定(設定)したアシスタントが作成される。また、設定はすべてクラウド上で集中管理されるので、PCや複合機の環境に依存しない柔軟な運用が可能になるとした。

 ユーザーが、こうして作成されたアシスタントに文書を渡すと、文書ごとの定義に沿ってファイル名の付与や保管フォルダーへの振り分けなどが自動処理される仕組みで、文書保管・管理のルールを統一でき、台帳も自動で作成されるという。

 このように、作業が自動処理されるため、繰り返し発生する定型作業とそれに要する時間を削減できる点がメリット。さらに、作業の抜け漏れ防止や、作業者による品質の差異も解消されるため、業務品質が担保されるとした。

 加えて、ビジネスに必要なセキュリティ性能を有する富士ゼロックスのクラウドサービス「Working Folder」との連携も可能で、定められたルールに応じて文書管理を自動化できるとのこと。

 なお、Smart Work Assistantに入力する帳票は、電子文書、紙の双方に対応可能で、入力はPCのWebブラウザ、または富士ゼロックスの複合機から行える。PCの場合には、作業対象の文書をアシスタント上にドラッグすることで、また、紙文書の際には複合機の操作パネル上でアシスタントを選択、その後スキャンすることで、処理が完了する。

PCでは、Webブラウザ上のアシスタントに文書をドラッグすると処理を実行する(左)。一方、複合機では操作パネルでアシストタントを選択する(右)

 料金は、一定処理量までは定額、その後従量課金となり、作業量に応じた料金負担でサービスを利用できる可能。最大60日間の無料試用期間も設けられており、サービスの使用感や特徴を事前に確認できるとしている。

 具体的な価格(税別)は、400リクエスト(1リクエストは1つの文書に対する処理を指す)までの基本サービスが月額4000円で、4000リクエストを超えた分については、1リクエストあたり9円がかかる。なお早期契約割引キャンペーンとして、2019年6月30日利用分までは基本サービスを月額2980円で提供するとのこと。