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日本HPがデバイス管理サービスを強化、パートナーによる活用を促進

 株式会社日本HPは13日、予測分析型ITデバイス管理サービス「HP TechPulse プロアクティブ管理(旧称:HP Analytics and Proactive Management)」(以下、HP TechPulse)を強化すると発表した。販売パートナー向けの新機能を追加し、パートナーが自らの顧客に対してITデバイス管理サービスを容易に提供できるように支援するという。

 HP TechPulseは、PCをはじめとする企業内デバイスの稼働状況を、リアルタイムで監視および予測する機能を備えており、デバイスの故障予兆、あるいはセキュリティリスクなど、ユーザー環境における潜在的な問題を事前に検出することができる予測分析型のデバイス管理サービス。

 単体での利用も可能だが、保守サービスのHP Care Packとあわせて導入することで、HDDやバッテリの予防交換にも対応するため、ITデバイスのトラブルによる業務中断などのリスクを低減できるという。

 今回は新たに、販売パートナーを支援するマルチテナントビューイング機能を追加した。販売パートナーは、単一のダッシュボードにログオンすることで、複数の顧客のデバイス状況をまとめて閲覧できるようにしており、データを基にした予防保守対応が効率的に行えるほか、デバイスの稼働状況分析を通じた生産性向上のための提案を、自社サービスとして提供可能になるとのこと。

 また、ITサービス管理ソリューション「ServiceNow」とのAPI連携オプションをサポートしたため、HP TechPulseから生成されるインシデント情報をServiceNowに集約・管理することもできる。

 さらに、HP TechPulseによるレポート、分析機能の強化も行われた。デバイスの詳細な稼働状況や障害分析を提供することで、ユーザーごと、あるいは組織全体でのデバイス配置を最適化し、生産性向上を支援するとした。

 なおHP TechPulseは、顧客のニーズにあわせて、スタンダード、エンハンスド、プレミアムの3プランで提供される。価格は、スタンダードの場合で月額200円(税別)から。ServiceNowの連携オプションは125万円(税別)から。

 このほか日本HPは今回、Windows 10への移行後の運用を支援するため、サービスを強化している。WaaS(Windows as a Service)という新しいコンセプトで提供されているWindows 10では、これまでのOSとは運用が大きく変わることから、移行前の計画支援を行う「Windows 10 導入計画アドバイザリーサービス」、移行後のデバイス管理の環境構築、運用代行など、幅広いサービスをラインアップすることで、企業のWindows 10移行を支援するとした。