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ブリッジ、WatsonのAIを活用したインサイドセールス支援ツール「SAIN」のコールナビ機能を開発

 ブリッジインターナショナル株式会社(以下、ブリッジ)は30日、日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)の協力のもと、アウトバウンド型営業活動にIBM WatsonのAIを活用するソリューション「SAIN(Sales AI Navigator)」を開発したと発表した。

 ブリッジでは、電話やメールを活用したアウトバウンド型法人営業、いわゆるインサイドセールスを行っており、担当者が企業に電話やメールでコンタクトして、見込み客の発掘、絞り込み、案件契約を行っている。

 こうした一連のプロセスを支援するために、SAINはモニタリング、ターゲティング、コールナビの3つのサービスを備えているという。

 このうちモニタリング、ターゲティングは2018年5月より販売を開始していたが、今回、顧客との会話を支援するコールナビの初期開発を完了した。コールナビでは、電話の受信者とインサイドセールス担当者との会話をWatsonの音声認識機能でテキスト化する機能や、Watsonの自然言語分類機能により、受信者の会話の意図を「経営課題」「阻害要因」「ニーズ」「予算」といった26種に分類する機能、分類結果に応じてインサイドセールス担当者が話す会話内容を助言する機能を搭載している。

 すでに、ブリッジのインサイドセールスのスキルアップを担う研修部門で10月より利用を開始しており、その結果、対象となる会話の選出や、会話内容・指導ポイントの把握からフィードバックまでの作業時間が47%削減され、生産性の向上を達成したとのことだ。今後は、インサイドセールスの運用企業に向けた販売も予定している。

 なおSAINの開発にあたっては、インサイドセールスのコール活動における膨大な音声データをテキスト化し、これをビッグデータとしてAIエンジンで解析しているとのことで、WatsonのAPIであるSpeech To Text(STT)、Natural Language Classifier(NLC)を利用している。