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TIS、東京駅の案内業務をAIで支援する実証実験にスマートスピーカーを提供

チャットボットクラウドサービス「DialogPlay」を活用

 TIS株式会社は27日、東京駅の案内業務にAIを活用する実証実験において、TISのチャットボットクラウドサービス「DialogPlay(ダイアログ・プレイ)」を搭載したスマートスピーカーを提供すると発表した。TISでは今回、協業している凸版印刷との取り組みの1つとして、AI活用サービスを提供するとしている。

 この実証実験は、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が設立した、「モビリティ変革コンソーシアム」の一環として実施されるもので、DialogPlayを連携させたスマートスピーカー「Tumbler(タンブラー)」を東京駅のインフォメーション窓口に設置し、駅員の訪日外国人観光客対応を支援する。

 具体的には、あらかじめ想定できる道案内や乗換案内などの問い合わせに対し、チャットボットが自動応答する。FAQへの対応や状況のヒアリングにより、適切な対応を伝えることが可能という。また、訪日外国人観光客対応のためにリアルタイムで会話を翻訳し、駅員の対応を補助するとのこと。翻訳は日⇔英、日⇔中が可能とした。

 実証実験の期間は12月7日から2019年3月15日までで、駅および周辺商業施設での利用を想定した多言語対応での、利用者からの問い合わせ、駅構内等施設内及び周辺施設案内、乗換案内などをスマートスピーカーで実施。多言語音声入出力の実地検証や、チャットボットによるコミュニケーションでの技術的課題の抽出を目指すとした。