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シュナイダーエレクトリック、産業用IoTでの利用に適した小型UPS「SecureUPSシリーズ」

 シュナイダーエレクトリックは20日、UPS(無停電電源装置)製品群「APC by Schneider Electric」において、同ブランド初となるIIoT(産業用IoT)向け小型UPS「SecureUPSシリーズ」を発表した。世界に先駆けて国内で先行販売され、12月20日の受注開始を予定している。

 生産現場において、ラインを管理するための産業用PCや制御装置などは、瞬断はおろか電圧や波形の乱れも許されないケースがあるが、電源障害時に電力供給の遮断が発生しない常時インバーター方式は、空調や電源管理が整っていない環境でも効率的かつ安定的に稼働するため、こうした用途での利用に向いているという。

 今回発売されるSecureUPSシリーズも常時インバーター方式での給電を採用しており、停電の際にも無瞬断で接続機器への電力供給が可能。さらに、拡張バッテリーを10台まで搭載でき、長時間の停電もカバーできるとした。

 また、マイナス10℃から50℃の幅広い温度・湿度に対応するほか、オフィスに比べてほこりや工作機械の切削粉などが多い工場にも設置可能な「汚染度3」に対応。駅の券売機や運行管理用設備、自動改札機などへの設置にも適しているとのこと。

 ラインアップには、最大出力容量が675W(750VA)の「SecureUPS Online 750VA」と、900W(1000VA)の「同 1000VA」を用意する。

 なおシュナイダーエレクトリックでは、工場などのさまざまな環境の現場へ、積極的な導入を図る考えだ。