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パナソニック、RPAとの連携に必要な機能を強化した「帳票OCR for RPA」

 パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社(パナソニック)は16日、帳票OCRソフトウェア「帳票OCR」の新ラインアップとして、RPA向けOCRソフトウェア「帳票OCR for RPA」を提供開始したと発表した。

 帳票OCR for RPAは、帳票OCRの持つ高精度なOCR機能や高い操作性といった特長はそのままに、RPAで利用する際に便利な機能を追加したOCRソフトウェア。RPAツールと組み合わせて利用することにより、RPAツールだけでは対応できなかった紙文書のデータ化を効率的に行え、エントリー業務までを含めて一連の業務フローを自動化できるという。

 具体的には、OCR処理時に発生するフォーマット不一致など、エラー通知を出力する機能を搭載。エラー発生時にその内容をダイアログに自動表示するため、RPAツールによるエラー監視が可能となり、RPA側でのエラー処理をリアルタイムに実行できるようになるという。

 また、画像PDFファイル(画像のみのPDFファイル)以外のPDFファイルの読み込みに対応し、請求書のやり取りなどで利用されることの多い、テキスト情報が含まれるPDFファイルを認識可能になったことで、RPAで求められる、より広範囲な業務でOCR認識を導入できるようになったとした。

 加えて、フォーマット編集ツールを用いて、リストファイルからフィールド名を一括で取り込みできる機能も搭載した。フィールド名出力機能を使って認識結果のCSVデータ(先頭行)にフィールド名を出力することにより、RPAツールを利用し、CSVファイルの「項目名」と「ひも付いたデータ」を容易に抽出できるようにしている。

 このほか、帳票OCRでオプションとなっているフォルダー監視機能を標準搭載し、フォルダーに画像ファイルを保存するだけで自動的にOCR処理を実行できるようになったとのこと。