ニュース

パナソニック、OCRエンジンをクラウドで提供するサービス

 パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社(以下、パナソニック)は23日、ソフトウェア開発者向けOCR開発キット「カラーOCRライブラリー」の一部機能をクラウド上で利用できる「クラウドOCRサービス」を発表した。6月8日より提供開始する。

 クラウドOCRサービスは、カラーOCRライブラリーのラインアップのうち、名刺、免許証、領収書・レシート、QRコードの認識に特化した、4種類のOCRエンジンをクラウド環境で利用できるサービス。

 従来の提供形態では、カラーOCRライブラリーのライセンスを必要な数一括で購入し、その後、ソフトウェア利用者が増えるのにあわせてライセンスを追加購入する必要があった。またOCR専用のサーバーを設置する場合は、サーバーのメンテナンスが負担となっていたという。

 これに対してクラウドOCRサービスでは、OCRエンジンをパブリッククラウド上でAPIとして公開しているため、パナソニックが用意するOCRサーバー環境に連携させるだけで、OCRを利用したサービスの構築が可能。急なライセンス数の増減にも柔軟に対応でき、サーバーのメンテナンスも行う必要がなくなるとした。

 パナソニックでは、このサービスを利用することで、銀行や証券・保険など金融サービスの申し込み用システム、経費精算アプリ、営業支援ソフトウェアなど、OCRエンジンが組み込まれた各種サービス利用者の増減にいち早く対応できるとしている。

 なお、取得した画像はメモリ上で処理し、サーバーには情報を残さない設計になっているとのこと。

 価格(税別)は、初期登録料が10万円、月額利用料が5万円から。