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パナソニック、キーワード識別で多種多様な帳票に対応できるOCRエンジン

 パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社は19日、OCRソフトウェア用開発キット「カラーOCRライブラリーシリーズ」において、OCRエンジン「帳票キーワード認識ライブラリー」を発表した。同日より順次販売を開始する。

 「帳票キーワード認識ライブラリー」は、これまで認識が難しかったスマートフォン、タブレット端末などのカメラで撮影した帳票や、罫線のない帳票を文字認識(OCR処理)し、文字コードに変換する開発ツールキット(SDK)。帳票内の罫線情報によってフォーマットを認識する従来のロジックとは異なり、帳票中のキーワードを基点として認識対象文字列の位置を把握する仕組みを採用している。

 これにより、罫線で文字が囲まれていない、あるいは罫線情報が識別しにくい帳票画像も自動的に読み取れるとのことで、従来はOCRの利用が難しかった帳票についても対象にでき、データ入力にかかる工数の削減が可能になるとした。

 また、スマートフォンやタブレットの撮影画像に対応しているので、スキャナやPCのない現場でも作業を完結させることが可能。新方式の傾き補正機能により、撮影環境による影響を低減するとしている。

 販売開始は、Windows版が5月19日、iOS版、Android版、Linux版が6月30日。