ニュース

セールスフォース、コラボレーション基盤のQuipに新ツール「Quip Slides」を追加

 株式会社セールスフォース・ドットコム(以下、セールスフォース)は19日、コラボレーションツールプラットフォームの「Quip」に、新たに「Quip Slides」が加わったと発表した。

 Quipは、ドキュメントやスプレッドシート、チャット、アプリをライブデータとともに単一の画面にまとめ、チームがより迅速にコミュニケーションを取ることができるコラボレーションツールのプラットフォーム。

 新たに追加されたQuip Slidesは、チームがインタラクティブなソーシャルプレゼンテーションを作成できるよう支援するツール。業務で作成されるスライドの多くは、社内ミーティングやプロジェクト管理、トレーニングなどで使用されているという点を念頭に置いて開発されており、Salesforceおよびサードパーティのライブデータや、フィードバックのためのインタラクティブな俊敏性、AIによるインサイトを取り入れ、迅速な働き方を可能にするとしている。

 Quip SlidesのReal-time Collaboration機能は、チャット/共同編集/コメント機能を使いながら、バージョンフリーのスライドやプレゼンテーションをチームで協力して素早く作成できる。また、Charting機能によるインタラクティブなチャートは、QuipスプレッドシートとSalesforceレポートのリアルタイムデータに接続され、スライドを最新の状態に維持して、毎週のミーティングのたびに最新データをコピー&ペーストするといった作業を不要にする。

 Quipに直接組み込まれたSalesforceやサードパーティシステムのデータは、Live Appsを通じて表示され、あらゆるスライドに最新のコンテンツを提供。質問、投票、コメントプロンプトをあらゆるスライドに組み込むInteractive Feedback Prompts機能により、オーディエンスからフィードバックを得ながら、素早くインタラクティブな判断を促進できる。

 Engagement Insights機能により、プレゼンテーションを開いた関係者や、最もエンゲージメントアクティビティが多いスライド、エンゲージメントが減少する部分などのエンゲージメントデータを測定し、従業員が多くの情報に基づきよりスマートな判断を下せるよう支援する。さらにAIのEinsteinが、フォローアップすべき対象者などを提案して意思決定を促進する。Einsteinによる提案機能は、2019年初めに一般提供が開始される予定。

 また、サードパーティのデータや機能をQuipドキュメント/スライドに組み込めるようするLive Appsについては、Boxと連携する「Box Files Viewer Live App」と、Dropboxと連携する「Dropbox Live App」の提供が開始された。

 Quip Slidesは現在、Quip Businessライセンス(1ユーザーあたり月額1200円)またはQuip Enterpriseライセンス(1ユーザーあたり月額3000円)で利用可能。Sales CloudおよびService Cloud向けのQuipとSalesforceのネイティブな統合は現在、パイロット版が提供されており、2019年初めに一般提供が開始される予定としている。