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ソラコム、「AWS IoT 1-Click」対応のセルラー通信内蔵ボタン「SORACOM LTE-M Button」を発売

SORACOM LTE-M Button powered by AWS

 株式会社ソラコムは17日、Amazon Web Services(AWS)の「AWS IoT 1-Click」サービスに対応した、セルラー通信内蔵のボタン型デバイス「SORACOM LTE-M Button powered by AWS(以下、SORACOM LTE-M Button)」を発売した。

 AWS IoT 1-Clickは、AWSが提供する、アクションを実行するAWS Lambda関数をシンプルなデバイスでトリガーできるようにするサービス。サポート対象のデバイスを利用することで、AWS IoT 1-Clickの使用を簡単に開始できる。

 SORACOM LTE-M Buttonは、国内初となるセルラー通信内蔵のAWS IoT 1-Click対応デバイスで、ユーザーは単4電池をセットすれば、細かいデバイス設定や、Wi-FiやBluetoothなどの通信設定を行うことなく、ボタンを押すことでさまざまなアクション、ビジネスロジックを実行できる。LTE-Mのセルラー通信が内蔵されていることにより、日本全国でシームレスにつながり、また、省電力も実現している。

 具体的な使用例は、消耗品の追加発注や、機器故障時の修理依頼、ゴミ回収時期の通知、スマートキーの操作、施設のアンケート端末としての利用や、病院やレストランからの配車依頼など、押すだけで誰もが簡単に使うことができるボタンデバイスとして、これまでIoT活用が行き届かなかった用途にもその活用の範囲を拡げられるとしている。

 ボタンは、シングルクリック、ダブルクリック、長押しの3パターンのクリックに対し、それぞれにアクションを定義することが可能。AWS IoT 1-Clickを通じてメールやSMS送信などのアラートを設定することや、実現させたいロジックをプログラミングすることでボタンを用途に合わせてカスタマイズできる。

 さらに、SORACOM LTE-M ButtonとSORACOMプラットフォームを組み合わることで、ユーザーは所持するボタンを一括管理できるほか、データ収集・蓄積の「SORACOM Harvest」や、ダッシュボード作成・共有の「SORACOM Lagoon」に連携することで、ボタンが押された時にアラートを送信したり、ダッシュボードを作成してボタンの利用時間帯や利用回数をグラフ化して第三者に共有するなど、ボタンを活用したシステムを簡易に作成できる。

 SORACOM LTE-M Buttonの本体サイズは約97×33×14mm、重量は約50g。通常価格は1台7980円(税別)で、当初は個数・期間限定のキャンペーン価格として1台3980円(税別)で販売する。ボタンの費用には、1年間で1500回分のクリック時の通信費が含まれる。更新料金は1200円(税別)。