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センサー付きマットを利用してモノの増減を見える化、KDDIがIoTサービスを提供

 KDDI株式会社は15日、センサーで重さを計量できるマット「スマートマット」を利用したIoTサービス「KDDI IoTクラウド ~マットセンサー~」(以下、マットセンサー)を発表した。サービスは2019年1月以降に提供開始される予定。

 「マットセンサー」は、工場部品在庫や段ボール資材などさまざま“モノ”をスマートマットに乗せることで、モノの増減を見える化するサービス。計測データはクラウド環境で管理し、グラフによってユーザーが視覚的に把握できるようにしている。

 これにより、倉庫やバックヤード、遠隔にある拠点などへ実際に足を運ばなくても、スマートフォンやPCから管理画面で残量を確認できるようになるため、目視による残量確認などの単純作業から開放され、在庫管理や棚卸し、回収などの業務が効率化されるとした。

 また、あらかじめ閾値(しきいち)を設定しておき、一定の重さや数量になった場合にアラートを通知する仕組みを搭載。アラート通知に従いシステムからの自動発注も行えるため、発注ミスや保管スペースを削減できるとのこと。

 なお、このサービスで利用するスマートマットは、単3形乾電池4本で動作するケーブルレスセンサーで、コンパクトサイズのマット2種類を組み合わせることにより、さまざまなスペースへの設置に対応する。複数枚のマットを用いて、物流パレットのような大きな製品への対応も可能だ。

 サービスでは、スマートマット、専用ルータ、回線(SORACOM Air for セルラー plan-K)をパッケージ化して提供。IoT導入の障壁となりやすいモバイル回線、Wi-Fiの設置などを、通信とあわせて提供するので、容易に導入できる点も特徴という。

 予定価格(税別)は、スマートマットのレンタル料金・サービス料金が1台あたり月額980円、専用ルータが1回線あたり月額980円。導入にかかる初期費用、通信回線の契約事務手数料が別途発生する。また、サービスは3年契約となり、途中解約時には違約金が別途発生するとのこと。

 なおKDDIでは、製品現場における部品在庫など、モノの量が減っていくことを前提に、在庫補充などの適切なタイミングを通知する用途に適用する用途や、逆にモノの量が増えていくことを前提とし、ゴミなどの回収に適切なタイミングを通知するといった用途を、利用例として挙げている。