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ケイ・オプティコム、ワンストップIoTソリューションの本格提供を開始

 株式会社ケイ・オプティコムは27日、IoTの導入コンサルティングからセンサーデバイス・通信機器、IoTプラットフォーム、アプリケーション、保守運用までをサポートする、ワンストップIoTソリューションの本格提供を10月1日に開始すると発表した。

 ケイ・オプティコムでは、2017年7月からLPWA無線技術(LoRa方式)を活用し、顧客がIoT導入による効果検証などを実施できるPoCサービスを提供してきたが、今後は、PoCサービスの提供だけにとどまらず、顧客の本格的なIoT導入から運用までトータルでサポートするとしている。

 PoCサービスを提供した経験から、顧客の経営課題解決につながるIoTソリューションを実現するためには、部分的な機能の提供ではなく、サービス全体を包括的に提供することが重要だと説明。導入コンサルティング、センサーデバイス・通信機器、IoTプラットフォーム、アプリケーション、保守運用まで、ケイ・オプティコムが責任をもってワンストップでサポートする。

 単なるデータ収集に留まらず、顧客の経営課題解決につながるデータ活用方法を提案するとともに、実現にあたっては、見える化アプリケーションのような簡易なものから、AI・データ分析などの高度なアプリケーションまで対応する。

 温湿度などのセンシングデータの収集に適したLoRaや、通信頻度が多くリアルタイムな画像伝送に適したmineoなどに加え、東京大学発ベンチャー企業のソナス株式会社が開発したルーティングレスマルチホップ通信方式のUNISONetにも対応。UNISONetはマルチホップ通信でありながら、時刻同期や低遅延での通信に対応しており、ある瞬間における複数の設備データを同時に取得でき、工場などにおける各設備間のデータ相関を考慮した高度な故障予測などに活用できる。また、電池駆動でありながら、振動のような波形データの測定・送信にも対応する。

 製造業(工場・プラント)向け予知保全支援パッケージとして、センサー、通信機器(UNISONet)、アプリケーションをセットで提供。顧客の要望に応じて個別カスタマイズ対応も可能で、利用規模に合わせて使うことができ、関西電力株式会社の火力発電所においても、このパッケージを活用してプラント設備の予知保全に取り組む予定としている。

 ケイ・オプティコムでは、今後はLTE-MなどのセルラーIoTへの対応やLPガス業界向けのIoTソリューション提供、新たな製造業向けパッケージの開発など、サービスをさらに充実させ、IoTの活用による顧客のビジネス変革に貢献していくとしている。