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NTTデータ、RPAツール「WinActor」とAI insideのAI-OCR「DX Suite」を組み合わせた手書き書類処理の自動化ソリューションを提供

 株式会社NTTデータは27日、AI-OCRソリューションを手掛けるAI inside株式会社と業務提携し、AIソリューションの共同展開に取り組むことで合意したと発表した。

 大量の紙書類を高精度で仕分け・データ化し、業務効率化を支援するAI insideのAI-OCRソリューション「DX Suite」を、RPAツールの「WinActor」に組み合わせることで、RPAとOCRによる一元的な事務効率化を実現するソリューションとして展開する。

 NTTデータでは、RPAの苦手としていた手書き文字の資料を扱う業種の自動化ニーズに応えるべく、AI-OCRベンダーの技術を比較し、WinActorと組み合わせて提供する上で最適なAI-OCRソリューションを検討してきたと説明。今回、約98%の手書き文字の認識精度を持つDX Suiteを採用し、RPAのトータルソリューションとして展開を開始する。

DX Suite認識結果例

 NTTデータは、DX Suiteをオンプレミス型とクラウド型の両形態で提供する唯一のパートナーとしてサービスを展開。DX Suiteが加わることで、スキャナーでの取り込みから、OCRでの文字認識、RPAを使った事務作業および複数のRPAの管理・統制ツールまでトータルでカバーするソリューションをNTTデータから一元的に提供できるようになり、特に金融機関や公共機関からのニーズが多い、手書きの申請書類を扱う業務の一元的な自動化が可能になるとしている。

 ソリューションの価格(税別)は、DX Suiteクラウド版のアカウント発行料が150万円、保守費用が1IDあたり月額1000円、従量費用が月額10万円から。DX Suiteハイブリッド版、DX Suiteオンプレミス版の販売価格は個別見積り。

 NTTデータではDX Suiteの追加により強化されたRPAトータルソリューションを国内外に全面展開し、2020年度末までに累計200億円の売り上げを目指す。

DX Suiteの提供形態