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Google、クラウド連携で共同作業ができるデジタルホワイトボード「Jamboard」を国内販売

クラウド型デジタルホワイトボード「Jamboard」

 Googleは8日、クラウド型デジタルホワイトボード「Jamboard(ジャムボード)」の国内販売を開始した。

 Jamboardは、ネットワークに接続した55インチのマルチタッチ対応4Kディスプレイにより、ホワイトボードを使ったアイデアの交換を国や地域を超えてリアルタイムで実現するデジタルホワイトボード。

Jamboard本体とオプションのキャスター付きスタンド

 AIを活用した手書き認識機能を備え、書いた文字の自動テキスト変換や、図形の認識、描いた絵に類似するイラストの候補を表示するAutoDrawといった機能を搭載。スマートフォンやタブレットのように指やタッチペンで描画でき、オブジェクトの移動やサイズ変更も自然な操作で行える。専用の消しゴム(黒板消し)も付属し、タッチペンや消しゴムは静電式のため電池は不要で、本体とのペアリング作業なども必要なく利用できる。

 ウェブからGoogle検索でコンテンツを引用したり、画面上にGoogleマップの貼り付けなどが可能。Googleドライブやスマートフォンからも、画像やコンテンツを簡単に追加できる。

手書き文字の自動テキスト変換機能を備える
手描きのスケッチから類似するイラストを呼び出せるAutoDraw機能

 Jamboardで行われるセッションはGoogleハングアウトで表示でき、本体上部のカメラにより会議室の模様も中継が可能。外部からは、Jamboardのアプリをインストールすることで、タブレットやスマートフォンからも会議に参加できる。また、複数のJamboardを連携させることも可能で、Gmailアカウントがあれば社内外を問わず自由なコラボレーションができる。

 G Suiteと連携し、Jamboardで行った作業はすべてGoogleドライブに自動的に保存される。セッションの作業履歴も同時に記録されるため、インタラクティブなやりとりがいつでも再現できる。

Googleハングアウトとの連携が可能
専用アプリでタブレットやスマートフォンからも参加できる

 8日に行われた発表会で、Google Cloudストラテジックアカウントスペシャリストの武市憲司氏は、Jamboardは2017年に米国で販売を開始しており、Dow JonesやNetflix、Spotifyなどさまざまな企業に導入されていると説明。業種を問わず活用できるが、特に設計部門のような大勢でアイデアを出し合うような会議を行う用途で有効的に活用できるとした。

 本体は55インチの4K UHDディスプレイで、カメラ、マイク、スピーカーを内蔵。本体カラーはカーマインレッドとグラファイトグレーの2色。タッチペン2本、消しゴム、マイクロファイバークロス、壁掛け用マウントが付属する。タッチスキャンレートは100Hzで、同時タッチポイント数は16。動画更新レートは60Hz。HDMI 2.0、USB Type C、USB 3.0×2端子とオーディオ出力(SPDIF)を備える。ネットワークはIEEE 802.11ac(2×2)およびギガビットイーサネットに対応する。

 価格(税別)は、Jamboard本体が64万円、利用に必要なソフトウェアライセンスが年額7万7000円。利用にはG Suiteの契約が必要。オプションのキャスター付きスタンドは17万3000円。配送は無料だが、配送に加えて組み立ておよび動作確認を行う「ベーシックサービス」は4万1000円、さらに設置前コンサルテーションや設置後の導入支援を行う「プレミアムサービス」は18万9000円。

 購入は販売パートナー企業からとなり、現時点では株式会社NTTドコモ、株式会社サテライトオフィス、ソフトバンク株式会社、株式会社電算システム、株式会社トップゲート、株式会社USEN ICT Solutions、rakumo株式会社の7社から購入できる。

Jamboardの価格
Jamboard販売パートナー7社