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富士ゼロックス、海外拠点を含む全社内のEDIデータ連携に「OpenText B2B Managed Services」を導入

 オープンテキスト株式会社は3日、富士ゼロックス株式会社がオープンテキストの企業間B2Bデータ連携クラウドサービス「OpenTextTM B2B Managed Services」を導入し、社内の50のシステムと取引銀行の金融EDIシステムとの連携をクラウド化したと発表した。

 富士ゼロックスでは、2017年1月に海外の生産・販売拠点を含む社内のデータ連携システムを、2017年7月に取引銀行の金融EDIシステムとのデータ連携システムを、相次いで既存の仕組みからクラウド基盤へ移行した。

 これにより、今後は老朽化に対する計画策定の不要化に加え、システムの統廃合によるソリューションの維持にかかるコストやハードウェアやソフトウェアの保守、データ監視、取引先との接続支援といった煩雑な運用業務の工数を削減し、社員を必要としていたほぼすべての業務をアウトソースすることで、顧客への新しい価値を提供する体制へのシフトを促進できると説明。富士ゼロックスでは今後、さまざまな社外EDIシステムでの適用も視野に、OpenText B2B Managed Servicesを本格的に活用していく予定としている。

 富士ゼロックスでは、これまでアジアを中心に世界に分散する生産管理システムや販売システムなど、50の社内システム間のEDIデータ連携を自社開発の仕組みで行っていたが、ハードウェアの老朽化を機に、業務のアウトソース化を推進する同社のビジネス戦略にもつながるクラウドサービスへの移行検討を始めた。

 検討に際して、24時間365日の運用・監視サポート体制などグローバルシステムで利用できることや、通信プロトコルやフォーマットが異なる多様なEDIシステムとの接続・管理を包括的に支援でき、堅牢なDR対応と情報セキュリティ体制も享受できるといったことが評価され、OpenText B2B Managed Servicesが採用されたという。

 現在、OpenText B2B Managed Servicesを活用して、例えば中国とベトナムの生産拠点とすべての販売拠点との間で受発注や生産スケジュール、出荷などに関する情報のやり取りなどが、効率的かつセキュアに行われていると説明。また、大手金融機関をはじめ、富士ゼロックスと取引があるすべての銀行における金融EDIシステムとの間でも接続を支援し、入出金や給与振り込みなどさまざまな情報のやり取りが行われている。今回のクラウドサービスへの移行は2017年7月に完了し、導入半年後に行われる導入効果審査会においても高い評価を得たとしている。