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NTT-AT、ID/パスワードを使用しない「Trusona#NoPasswords」ソリューションと電子署名サービスの「DocuSign」を連携

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)と米TRUSONA(以下、Trusona)は30日、Trusonaの「Trusona#NoPasswords」ソリューションと、米DocuSignの電子署名プラットフォーム「DocuSign」を組み合わせ、IDおよびパスワードを使用しないセキュアな認証ソリューションの提供分野を拡大したと発表した。

 Trusonaは、モバイルアプリケーションを利用することで、ID/パスワードの入力に代わり、端末にある生体認証を利用してログインする認証サービス。銀行の顧客認証、ストリーミングメディアのログインや企業内VPNなど、さまざまなサービスの認証システムと接続できる。

 DocuSignは、どこからでもドキュメントの送付、署名、承認を可能とする、ペーパーレスと電子署名の世界標準プラットフォーム。従来の紙ベースで署名、承認を行う場合では、署名を得るために印刷をして提出する必要があり、紙のコストだけではなく署名フローのステータスが煩雑になるという問題があるが、DocuSignを導入することですべてが電子化され、紙の削減と署名フローのステータスがシンプルで分かりやすくなる。

 NTT-ATとTrusonaでは、TrusonaとDocuSignを組み合わせることにより、セキュリティと業務効率を高められる業務ソリューションを実現。TrusonaとDocuSignを連携することで、パスワードの入力なしにDocuSignのログインが可能となり、起案者および承認者は効率よく起案、署名、承認を行える。

 Trusonaとの連携方法は、DocuSignにPCからアクセスした際、ログオンボタンをクリックすると、Trusonaサーバーにリダイレクトされ、PCの画面に動的QRコードが表示される。専用のスマートフォンアプリでQRコードをスキャンすると、スマートフォンの位置情報などが送信され、独自のアンチリプレイ技術により同じ情報がないことを確認し、TrusonaとDocuSignがSAMLで連携したシングルサインオン(SSO)によりアクセスが許可される。このソリューションにより、安全な本人確認を実現する。

 NTT-ATでは、セキュリティが高められるだけではなく、パスワード管理によるユーザーのストレス緩和、パスワード忘れによる問い合わせ業務にかかるコストの削減などを実現する、Trusona連携ソリューションの実装範囲のさらなる拡大を進めるとしている。