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アクセラテクノロジ、ナレッジの活用で業務の生産性向上を実現する「Accela」を販売

 アクセラテクノロジ株式会社は31日、企業内の働き方改革の取り組みに対して、ナレッジ(知識)の活用で業務の生産性向上を実現する「Accela(アクセラ)」を開発したと発表した。クラウドによるITサービスとして、8月1日から販売を開始する。

 アクセラテクノロジでは、製造業、金融業、サービス業を中心に、ナレッジ活用をITで支援してきた経験から、成功するプロジェクトに共通の特徴として「業務フローとナレッジ活用の一体化」があることが分かったと説明。

 日々作成されるマニュアル、作業指示書、報告書などを「集めて」、これらをナレッジとして検索したり参照しやすいように「つないで」、作業の現場で「活用する」、この一連を業務の中に埋め込むことで一体化を実現する「業務そのものをナレッジ活用で強化して遂行する作業環境」をKnowledge Powered Workplaceと名付け、そのコンセプトをAccelaとして開発。導入コンサルティングとともに、働き方改革のソリューションとして提供するとしている。

 Accelaは、業務とナレッジ活用の一体化を特徴としており、作業指示や作業報告など任意のフォーマットを定義でき、定義されたフォーマットに従って業務遂行していく中で、日々、業務コンテンツがナレッジとして蓄積されていく。さらにタグの分類により、顧客別、製品別、用途別など、さまざまな切り口から横断的にナレッジを活用できる。

 さらに、業務コンテンツをナレッジとして活用する中で、現場でどのようなキーワードで検索され情報を探しているのか、どのマニュアルのどのページがよく見られているのかなど、コンテンツの利用状況もナレッジの活用度を高める重要な情報として取得できる。これらの機能により、業務の中で生まれる事例をナレッジとして活用したり、FAQやマニュアル等、提供するコンテンツの改善サイクルを回していくことができる。

 また、業務の現場で誰もが簡単に作業ノウハウなどをナレッジベースから検索して参照できるようになれば、問題解決時間は短縮され、優れたノウハウを参考にすることで良い成果を得られるなど、生産性は改善されていくとして、Accelaではこの検索性を高めるために、「簡単タグ検索」と「コンテンツからのタグ抽出」の2つの機能を提供する。

 簡単タグ検索は、検索窓に入力したキーワードが、ナレッジベース内の分類に使っているタグと一部でもマッチすると、候補となるタグをサジェストして絞り込みを促す機能。コンテンツ単位でタグ付けを行うだけでなく、何ページもあるOffice文書やPDFファイルに対してページごとにタグ付けをしたり、動画のシーンごとにタグ付けをすることで、ページ単位やシーン単位での検索も実現する。

 コンテンツからのタグ抽出は、社内用語や型番など登録された一覧や抽出ルールに従い、キーワードをコンテンツ内から抽出し、自動的にタグ付けする機能。これにより、そのコンテンツがどのような内容のものかを一目で判断でき、検索性を向上させる。

 マルチリンガルにも対応し、ナレッジベースに自動翻訳技術(Google Translation API)を連携させ、業務コンテンツ、各コンテンツに対するディスカッション、コンテンツの分類を行なうタグを自動翻訳の対象とすることで、日本の本社と海外拠点間あるいは海外拠点間でのナレッジの流通を促進させる。

 Accelaの料金は、ユーザー数に応じた従量制で、月額利用料は35万円(税別)から。アクセラテクノロジでは、今後3年で200社への導入を計画する。