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日立、システム開発の効率化と品質向上を支援する「Justware統合開発プラットフォーム」

 株式会社日立製作所(以下、日立)は31日、システム開発に必要となるツールやフレームワーク、開発方法論を統合・標準化した「Justware統合開発プラットフォーム」を整備し、10月1日より順次提供開始すると発表した。

 このプラットフォームは、50年以上にわたって日立が培ってきた大規模システムのアプリケーション開発やプロジェクト管理のノウハウに、AIやRPAなど高度なデジタル技術を組み合わせたもの。従来、日立が受託開発時に利用してきたアプリケーションフレームワーク「Justware」や標準開発ツールに、プロジェクト管理や開発を支援する機能を追加し、プロジェクト全体を効率化する開発環境として整備したという。

 プロジェクト管理支援では、プロジェクト全体の進ちょくや品質の状況を自動収集し、ダッシュボード上でチーム/開発機能単位で状況を可視化することによって、迅速な把握を可能にしている

 また、ソースコードの自動分析によるバグ混入や可読性のチェックにより、ソースコードレビューを支援するほか、成果物のレビュー、AIによる開発計画のリスク評価など、プロジェクト管理をサポートする各種機能を順次提供する予定。

 一方の開発者支援では、設計書間の整合性自動チェックに加えて、設計書情報や製品ガイドラインといった、開発に必要となる各種情報に関してのQ&A、多言語自動翻訳に対応するチャットボットサービス、分散する拠点間でのスムーズなドキュメントレビューの支援、といった機能を備えている。

 また今後は、設計書やソースコードなど、システム開発における成果物のみならず、プロジェクトの計画書や規準書、レビュー記録など、プロジェクトにかかわるあらゆる情報をデジタル化して蓄積・分析することにより、プロジェクト成功のための知見・ノウハウをチーム全体でさらに共有・活用できる機能なども追加していくとのこと。

 なお日立では、このプラットフォームを受託するアプリケーション開発に適用するほか、自社で開発環境を持つ企業向けに幅広く提供していく考えで、顧客のニーズに応じて最適なソリューションを組み合わせ、高効率・高品質なアプリケーション開発を支援する開発環境を提供するとしている。