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NTT Com、米国バージニア州に新データセンターを開設

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、米国のグループ会社RagingWire Data Centers(以下、RagingWire)を通じて建設した「バージニア アッシュバーン 3(VA3) データセンター」を、20日より提供開始した。また同一敷地内において、2019年6月のサービス提供開始を目指し、「バージニア アッシュバーン 4(VA4) データセンター」の建設を開始する。

 NTT Comでは現在、米国において11拠点のデータセンターを提供しているが、RagingWireはそのうち、東海岸のバージニア州アッシュバーンに2拠点、中西部のテキサス州ダラスに1拠点、西海岸のカリフォルニア州サクラメントに3拠点のデータセンターを展開している。今回はさらに、東海岸における顧客の需要に継続的に対応するため、VA3を提供開始するとともに、VA4の建設を開始するとした。

 新設される両データセンターは、バージニア州アッシュバーンに立地し、おのおのサーバールーム面積約1万400平方メートル(4000ラック相当)、電力供給容量16メガワットを提供する。建屋は地上2階建てのデータセンター専用ビルで、NTT Comの「Nexcenter」が独自に定める300項目以上のグローバル統一設備・運用基準に準拠しており、電力・空調・通信設備の冗長化に加えて、テロにも強い強固なセキュリティを提供する。

 ネットワークは、3ルートで引き込まれたファイバーによって、NTT Comを始めとする多数の通信事業者やクラウド事業者と接続する、キャリアニュートラルなものを提供し、高い可用性、耐障害性、広帯域容量を確保できるという。

 さらに、RagingWireが保有する米国内の各データセンター間を完全冗長で結ぶ「キャンパス・コネクト」サービスで接続されているので、ユーザーは安全かつ迅速にディザスタリカバリ、ロードバランシング、バックアップ、レプリケーションを実現できるとのこと。

 電力供給についても、RagingWireが特許取得済みの2N+2アーキテクチャを進化させ、ユーザーのシステムや予算に合わせて、N+1、N+2構成など、さまざまなオプションが用意される。必要なスペースや電力は、ユーザーのシステム拡張に応じ、モジュラー化されたスペース単位でタイムリーに提供されるとした。

 セキュリティ面では、クレジットカード業界のグローバルセキュリティ基準「PCI DSS」、米国連邦情報セキュリティマネジメント法に基づく情報保護ガイドライン「FISMA」や米国医療情報保護ガイドライン「HIPAA」に準拠。「SSAE16/ISAE3402」による内部統制に関する有効性証明書を取得する。

 このほか、オンサイトスタッフによる各種マネージドサービスやリモートハンドサービスなど、さまざまな運用サービスもラインアップ。敷地内には、BCPオフィスとして利用が可能なレンタルオフィス(約4800平方メートル)のほか、会議室、各種アメニティー施設も備えている。