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NTT Com、フランクフルトに5つ目のデータセンターとなる「FRA4」を建設、供給能力を1.5倍に拡大

「ドイツ フランクフルト 4 データセンター」の外観イメージ

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は22日、欧州のグループ会社e-shelterを通じて、「ドイツ フランクフルト 4 データセンター(以下、FRA4)」を建設し、フランクフルトにおけるデータセンター供給能力を最大1.5倍に拡大すると発表した。

 NTT Comは、現在欧州では6カ国(ドイツ、イギリス、スイス、オーストリア、フランス、スペイン)でデータセンターサービスを展開しており、中でもドイツのフランクフルトでは欧州最大となる4拠点のデータセンターを展開している。

 今回、さらなる需要に応えるため、5つ目のデータセンターとなるFRA4を建設。FRA4は、2018年度第4四半期にサーバールーム面積約4800㎡から提供を開始し、今後需要に応じて、最大約2万4000㎡(9500ラック相当)、総電力供給容量60MWまで拡張していく予定。これにより、フランクフルトにおけるデータセンター供給能力を最大1.5倍に拡大する。

 FRA4は、災害リスクが少なく、フランクフルト国際空港に近いエリアに建設される、地上3階建てのデータセンター専用ビルで、1ラック単位だけでなく、ルーム単位で顧客専用にカスタマイズして利用できる。

 NTT Comのデータセンターサービスブランド「Nexcenter」が独自に定める300項目以上のグローバル統一設備・運用基準に準拠し、高い可用性と省エネ性能を両立させるとともに、将来の環境変化や顧客の拡張需要へ柔軟に対応。データセンター内の電力設備、空調・セキュリティ用電源、通信設備はすべて冗長化し、極めて高い信頼性を求める顧客の要求に応える安全な環境を安定的に提供する。

 また、2018年度第4四半期に提供予定のデータセンタービルと同一仕様のモジュール化したビルを合計5棟建設可能な敷地を確保しており、顧客はビジネス拡大に合わせた柔軟なサービスが利用できるとともに、将来にわたって安心して利用スペースの拡張が可能となっている。

 データセンター建物には、複数の主要通信事業者の通信回線を異経路で引き込み、各通信事業者の回線を相互接続するミートミールームやサーバールームへの配管、ネットワークラックへの配線は、すべて二重化。顧客の要望に応じて、最高100Gbpsのインターネット回線や豊富なネットワークをキャリアニュートラルで利用できるとともに、世界中のNTT Comデータセンターやクラウドサービスを組み合わせたシームレスICT環境を構築できる。